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神田刃物商会(小売り)

扱う刃物は最高品質

元々、鍛冶屋だった時代を経て「神田刃物商会」になったのが今から65年ほど前。代表者だった平岡嘉作さん(故人)が岡町の綾部高校の近くで刃物商品の卸売り、その隣で親類で鍛冶職人の神田八束さん(同)が刃物の修理を担っていました。

現在の神田刃物商会代表の大島学さん(74)は24歳の時、会社勤めを辞めて刃物商に転職。義兄だった平岡さんとともに営業(卸販売など)の仕事に精勤しました。

経営者の大島学さん

1989(平成元)年4月に、大島代表が神田刃物商会の後継者となり、現在の場所に移転。この時から、刃物の修理と卸売りはこれまで通り「神田刃物商会」、小売業の時は「刃物のおおしま」の名称を使うようになったそうです。

時代とともに神田刃物商会の事業は、刃物商品の卸販売から小売り中心に比重が変わってきました。現在は店舗販売のほか、月1回、船井郡京丹波町の道の駅・丹波マーケスで出張販売するなどして頑張っています。

神田刃物商会では、「刃物のおおしま」の名称で刃物商品の小売りもしている

大島町で独立して商売を始められた時は、どのような苦労がありましたか。

最初は小屋のような店舗で商売を始め、6年後に家族の支援を受けて今の鉄骨の建物を建てることができました。また、独立して10年間は京丹波町の和知に住む妻の兄の手を借りました。

義兄にこれまでのお得意先への営業を担当してもらい、私は新規の取引先開拓や刃物の修理(刃の研磨や刃と柄の付け替えなど)に努めました。高知県土佐市など刃物製造の本場から商品を仕入れているので、定期的に産地へ車で買い付けにも行きました。関西全域に得意先があるので毎日各地を回り、農協や森林組合さんなどに商品を卸しました。こうしてコツコツと新規の顧客も増やしてきました。昼間は営業に回っているので、夜間に鎌やなたの刃を柄に取り付ける作業に取り組むという忙しさでした。

小農具の鍬だけでも多種類取り揃えられている

地域の農業環境により使い分け

取り扱っておられる刃物商品にはどのようなものがありますか。

包丁やのこぎり、チェーンソー、草刈り機、剪定ばさみ、刈り込みばさみ、鎌、鍬、なた、スコップなど。家庭用や山林用、園芸用、農業用など多岐にわたる商品を多種取り揃えています。

鍬一つとっても種類は多く、地域によって土の硬さなど土壌の性質が違うので、鍬も形や刃の硬さ、柄と刃の角度など使われるものが違います。地域の農業環境を把握していないと、この仕事はできません。

 神田刃物商会が誇れるものは。

日本の伝統ある本鋳造打刃物を高知県や兵庫県、福井県などの産地から仕入れて販売しています。刃物製品はどれも最高品質です。

 

鎌の刃を柄に取り付ける作業は1日約300丁に及ぶという

農業が機械化の時代になって、刃物屋さんの商売は昔とどのように変わりましたか。

昭和30~50年代までは綾部でもまだ農業は機械より刃物が主体だったので、1軒に鎌を5丁ほど持っておられる家も多くありました。農業の機械化が進むにつれてチェーンソーや草刈り機などが使われるようになり、当店でもそうした製品や電動工具を取り揃えるようになりました。

 他店と比べて「これだけは負けない」と誇れるものは。

長年培ってきた技術で切れ味や使いやすさ、長持ちする刃物を提供して、お客さんに喜ばれることをモットーにしていることです。これから綾部での商売は、古い刃物の再生に力を入れたいと思っています。長年使われている良い刃物が多くあるので、刃の研ぎ直しや柄の付け替えなどの修理をしっかり行い、「刃物のことは神田刃物商会」と言って頂けるよう信頼を築いていきたいです。

 

綾部市大島町大江4

0773-42-5239