移住立国あやべ

飲食店うっトコのええトコRestaurant

のんべえ(居酒屋)

「のんべえ」が集う店に

宮代町の府道福知山綾部線沿いを走ると目に止まる黄色い看板が目印。昔懐かしい丸型ポストの郵便受けの隣の引き戸を開け、階段を上がった2階が「居酒屋のんべえ」。トレードマークの鉢巻き姿で出迎えるのが、自らも「のんべえ」だという店主の古和田英明さん(56)=同町=だ。2000(平成12)年3月、宮代町のテナントビル1階で開業。自社ビル(現在の場所)が空いたのを機に、18(同30)年に移転した。
取材に訪れた3月1日は、ちょうど創業21周年の記念日。「全然気づきませんでした」とはにかむ古和田さんに、お店の魅力や今後の抱負を尋ねた。

常連客からサプライズで贈られた似顔絵を大切にしている古和田さん。店内にはコロナ対策のパーテーションも用意している

創業の経緯から教えてください。
私は八津合町出身で、中上林小、上林中、綾部高を卒業後は市内でサラリーマンをしていました。しかし、バイト時代の飲食の仕事が楽しくて「いつか自分で店をやりたい」という夢が捨てられず、35歳の時に思い切って「脱サラ」しました。
それも、妻には一言の相談もなし。子どもが3人いますが、末っ子は当時、まだ生まれたばかり。勢いで辞めたため、どこで店を開くかも決めていませんでした。振り返ると本当に無謀でしたが、妻はよく信じて付いてきてくれたと感謝しています。

どうやって開店にこぎつけたのですか。
辞めてしばらくした時、1学年下の、ある友人が「居抜きで入れるテナントがあるよ」と教えてくれたのが以前の店舗です。好条件だったので即決しました。自分と同じ「のんべえ」な方々が集まる店にしたいと屋号を決めました。オープン後は、前の職場の方や同級生などにたくさん来て頂いたおかげで、何とか順調なスタートが切れました。

上林鶏の刺し身、だし巻きが定番

おすすめのメニューは。
地元・上林の食材を使いたくて、市内でもかなり早い時期から「上林鶏」を出してきました。メニューは刺し身だけでもささみ、砂ずり、レバー、ささみユッケ、ももたたきなど。ご要望があれば、ムネやハツもご提供できます。それと、名物のだし巻きはネギ入りや明太子入りも。オリジナルメニューでは、とろろ焼きも好評です。ドリンクもビール、焼酎、日本酒、サワー、梅酒、マッコリ、カクテル、ワインまで、いろいろと揃えています。

20年間続けられて、どんなことを感じられていますか。
20年来の常連客もありますが、世代交代もしみじみと感じます。昔はよく通ってくれた若い子たちも、結婚して家庭ができると、なかなか出て来られなくなったりもするようです。でも、そんな子が久しぶりに家族連れで来てくれたりすると、本当にうれしいですね。

子どもたちが書いた絵のスクラップブック

「全面禁煙」で家族連れ歓迎

禁煙ルールが厳しくなりましたが、家族連れで入れますか。
昨年4月の法改正で「全面禁煙」か「全面喫煙可(20歳未満立入禁止)」を選ぶ時、妻とも相談して「全面禁煙」に決めました。うちは昔からご家族連れも多く、前の店では、子どもさんが注文用紙に描いたイラストを張り出したりしていました。愛煙家のお客様には申し訳ないですが、これからもご家族で来られるアットホームな店にしたいです。

大変だったことはありますか。
それは、まさに今。本当にコロナ禍で先行きが心配です。「慣れ」は本当に恐ろしいもので、家飲みが定着してしまったお客様が、再びコロナ後に店に来て下さるのか。不安でいっぱいです。とにかく今は、店内の消毒やパーテーション、換気など、対策を徹底して来店をお待ちしています。

将来のビジョンをお聞かせください。
好きで始めた商売なので、細々でもいいので無理のないよう、体の続く限りは続けたいですね。

黄色い看板が目印の店構え

のんべえ
綾部市宮代町門ノ前10―3
電話 0773-42-0564