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大槻ポンプ工業

市民の安心安全のために

本町7丁目に本社を置く消防機器業の大槻ポンプ工業(大槻浩平社長)は、消火器から消防車まで消防に関する製品を総合的に扱う府内唯一の会社。市内の消防署や消防団にとっては特に馴染み深く、最近では新型コロナウイルス感染拡大で需要が拡大している非接触型体温計やパーテーションなど市民生活に直結する製品も扱う。市民の安心安全確保に欠かせない存在でもある同社の経営企画部長、大槻冬樹さん(33)に事業内容を尋ねた。

経営企画部長の大槻冬樹さん


ウイルス対策商品の販売強化

会社について教えてください。
当社は1923(大正12)年に創業し、蒸気ポンプや腕用ポンプ、軽便消火器などの販売を開始。現在は①消火器や消防機械器具の販売②消防用設備の工事や保守点検③消防ポンプや積載車、消防車の製造販売④消防関連の新商品開発―の4部門で事業を展開しています。
会社のロゴマークは世界的なフラワーアーティストの東信先生に当社の創業100周年を記念してデザインしてもらったもの。これからの100年に向けて「未来を守る」という願いが込められています。

フラワーアーティストの東信さんが手掛けた大槻ポンプ工業のロゴマーク

ウイルス対策商品の販売強化

新型コロナの影響はありますか。
当社の取引先は事業所がメーンで、コロナによる業績悪化で予定されていた消防設備の更新が止まったり、感染防止のため介護施設などに入れずに保守点検ができなかったりと、大きな影響がありました。こうした中でも市民生活の安心安全を守るため、ウイルス対策商品の販売に力を入れ、新たな事業として環境健康関連商品の販売も検討しています。

具体的にはどういった商品を扱われていますか。
自治体や消防本部など公的機関向けに消臭・除菌剤スプレー「ZiⅡジーツー」(安定型次亜塩素酸ナトリウム)を納入しています。施設入り口などに設置するAI顔認証自動温度測定器や飛まつ防止のパーテーションなども扱っていますし、災害時用ではありますが段ボールベッドや段ボール間仕切り、非常用トイレなども販売しています。コロナ禍と災害の多発で注文が増えており、今年に入ってからだけでもジーツーやパーテーション、段ボールベッド、間仕切りなど多くを納入しています。

「防災をライフスタイルに」テーマに事業展開

ほかに力を入れていることは。
世界的に取り組みが進むSDGs(持続可能な開発目標)で、火災が減少すれば環境への負荷が低減されるという考えの下、VR(仮想現実)技術で消火器の訓練ができる「テストセンセイVR」という製品を京都工芸繊維大学と共同開発しました。
従来の消火器訓練は屋外で実際に火をおこし、本物の消火器を使っていましたが、他県で事故が発生したことがあり、環境にも良くありません。テストセンセイは専用のPC一体型ヘッドマウントディスプレーを付け、そこに映し出される映像を見ながら消火器で火を消すというバーチャル体験ができ、安全に消火器の取り扱いを学ぶことができます。今は天ぷら火災などを想定した家庭用ですが、事業所用も開発中です。

消火器訓練が体験できる「テストセンセイVR」のイメージ画像

また、防災用品のネット販売事業も行っており、非常食やソーラー式の充電器、地震検知ライト、簡易トイレなど、様々な防災用品を販売しています。「防災をライフスタイルに」をテーマに、災害だけでなく普段使いできる商品が特長です。非常食だけで26種類もありますので、一度食べてみて、自分の好みの味を探してみてください。

ネットショップで販売する26種類の非常食

これからの事業展開は。
火災や洪水、地震などの災害は、いつ起きるか分かりません。加えてコロナ禍で世の中の生活様式は変わりました。しかし、当社はこの時流を好機ととらえ、今の事業に甘んじることなく新しいことに挑戦し、今まで以上に社会に貢献できるように努めていきたいと思っています。

大槻ポンプ工業
綾部市本町7丁目67―2
電話 0773-42-0681
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