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うずらや(お弁当)

素材にこだわり受け継ぐレシピ

 国道27号を車で走っていると目に飛び込んでくる黄色い看板と、かわいらしい「ウズラ」のイラスト。下八田町で長く地域の人に愛されているお弁当店「うずらや」。コロナの影響で自治会の集まりやスポーツ大会など人が集う機会がなくなったことでお弁当やオードブルの大口受注は減っているが、4年前に改装した明るい店舗で、美味おいしく温かい作りたてのお弁当を提供している。

目を引く大きな看板が目印

 うずらや代表・吉岡浩子さんの父・植田秀雄さんが1963(昭和38)年に物部町で「綾部食品」を創業。ウズラを飼育し、その卵を使った総菜や加工品の販売を行っていたところ、お客さんに「うずらはん」と呼ばれていたことから社名も「うずら食品」に変更。その後、現在の店舗がある下八田町に移転し、加工品の製造をメーンに行ってきたが、80(同55)年「炊きたて弁当」のフランチャイズチェーンとしてお弁当の販売を開始。社名も「炊きたて弁当綾部店」に変更。その際にイートインスペースとして「うずら食堂」も併設と、時代と共に名前を変え、長く親しまれてきた。
 「うずらや」を運営する吉岡浩子さんと義娘の梓郁さんに話をうかがった。

吉岡浩子さん(左)と梓郁さん

会社にまつわるエピソードを教えてください。
 浩子 実は、私の代で廃業しようと思っていたんです。以前の店舗は長く使用していたので作業しにくいところも多く、お客さんも入りにくいことから、父が元気なうちは頑張るけど、私が思うように働けなくなったら店をたたもうと考えていました。そんな中、息子の嫁(梓郁さん)とファミレスでごはんを食べていた時、突然「継ぎたい」と申し出てくれて、思わず嬉しくて泣いて喜んだことを今でもはっきり覚えています。梓郁は高校で調理科を卒業し、衛生管理者の資格を持っているので、とても心強く思います。
 梓郁 そこからとんとん拍子で店舗の建て替えをすることが決まり、2017年に今の店舗で再オープンしました。清潔感のある店内と広い駐車場がお客さんにも好評です。建て替え前と今と大幅に味付けを変えたわけではないのですが、「前より美味しくなったね」と言われたり、今まではカップルで来られても男性だけがお店に来られ女性は車に残られるケースもありましたが、今はお二人とも店内に入って来られるようになり、イメージって大切だなと改めて思いました。

梓郁さんのお母さんお手製の「うずらちゃん」の人形が店舗に花を添える


お弁当は味で勝負

他の店と比べて「これだけは負けない」というものは。
 浩子 素材のこだわりです。「うずらやのお弁当のさけを食べたらよその鮭は食べられない」と言って頂くことも多い鮭ですが、値段が高騰し、あまりもうけにはなりませんが、仕入先を変えず同じところから仕入れをしています。蒸し焼きにしているのもポイントかな。
 豆腐は豊岡市の中島食品のものをずっと使っています。看板にも大きく「丹後米」と表記しているように、お米は丹後産のものを使うのがこだわりです。お米が美味しいとライスだけを買われる常連の方もいらっしゃいます。
 梓郁 いろいろ試食をし、納得して決めたこだわりの素材をかす味付けにもこだわっています。人気商品の一つに「煮さば弁当」があるのですが、タレは継ぎ足しで30年以上使っています。三色丼に使っている鮭フレークは自家製で、手間暇かけてじっくり炒めて身をほぐしています。お母さんがおばあちゃんの味付けを見て覚えてきたレシピを、今は私が頑張って、見て覚えているところです。

オードブルも人気

思い描く将来のビジョンがあれば聞かせてください。
 梓郁 うずらやのお弁当のために遠方からお客さんが買いにきてくださることもあります。今は下八田町の一店舗だけですが、ゆくゆくは他の場所にも出店し、もっとたくさんの方にうずらやのお弁当を食べて頂きたいです。お弁当はチェーン店が多いですが、味で勝負できると確信しています。

店舗外観

うずらや
綾部市下八田町上澤27
電話 0773-42-2749