移住立国あやべ

House

古民家の魅力

都会から田舎への移住を考えている人の多くは古民家に住むことを望みます。

広くて価格が手頃だという理由もありますが、もっとも大きな理由は古いがゆえに増す魅力と里山との親和性の高さかもしれません。

古民家の多くは茅葺きにトタンをかぶせた屋根、太い梁と柱、土壁、土間、4間続きの和室、縁側といった共通点を持ち、長い年限がもたらした独特の渋いオーラを放っています。それは自然建材ばかりでできた古民家の持つ特徴です。古民家を解体すると、廃材はほとんど自然に還るので、持続可能性も高いのです。

築100年以上の古民家でも、梁を切断したら断面には生き生きとした木肌が現れます。木はどれだけ年月が経とうとも生きているのです。土壁もずっと呼吸し続けて、温度や湿度を保ちます。

 

古民家は地震にも強いというと意外でしょうか。家を支える柱は地面に置かれた石の上にただ載っているだけで、固定されてはいません。これが太い梁や柱、軽い茅葺き屋根との組み合わせで免震構造を生み出すのです。

もちろん古民家はすきま風が入るし、建てつけが悪いことや、家自体が傾いていたり、床が抜けたりすることもあります。しかしそうした場合でも容易に修繕できるのが良いところ。木や土でできた家だから、どこかが傷んでも取り替えるパーツを簡単に加工できます。

新建材に比べて自然の作り出した建材の耐久性ははるかに高いのです。木や土でできた家が長持ちするのは当然のこと。しかも見た目も手触りも匂いもやさしく、体にも良いとなると人気があるのもうなずけますね。

 

古民家を譲り受けても、そのまま住める状態のものはほとんどありません。修繕もしくはリノベーションを施してから住むことになります。プロに任せるべきところは任せて、自分でできることは自分で好きなようにコツコツやっていくというスタイルの人も多いようです。

広い敷地と家を手頃な価格で譲り受け、快適に暮らせるようにリノベーションにお金をかける。そうして出来上がった我が家は、最初から親しみが湧き、心にも体にもしっくりくるものになるでしょう。