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田んぼは生きている

早朝6時前、田んぼに出て驚いた。田んぼ一面がクモの巣に覆い尽くされていたからだ。昨日は何もなかったので、たった一夜にして作り上げられた光景だ。一体どれだけの数のクモが「この日」と決めて一斉に動いたのだろう。

無農薬で稲を育てているこの田んぼには多種多様な生き物が棲んでいる。ここ1カ月ほど、稲の葉をかじるものすごい数のイナゴに気を揉んでいた。そこに現れた田んぼ一面のクモの巣は、まるで救世主のように思われた。もし私がイナゴなら、この田んぼには近づきたくない。

生き物がたくさんいるからこそクモも棲み着く。自然の力はすごい。絶妙のバランスを保っている。
突如として現れたクモの巣に感動し、表情が緩んだ。不思議なことにクモの巣はまた一斉に消えてなくなるのである。