移住立国あやべ

仕事Work

【インタビュー】塩見直紀 vol.1 綾部編

「半農半Xという生き方」を提唱されている塩見直紀氏にこれからの綾部についてお話を伺いました。

Q:塩見さんが思う、綾部の魅力を教えてください
A:精神風土、精神性が綾部の魅力だと思っています。大本教が生まれたり、キリスト教精神の郡是製糸(グンゼ)が生まれたり、合気道の発祥地だったり、エスペラント語が日本に広まる大きな役割をしたり、世界連邦第1号宣言都市、アンネのバラの育苗地などがぼくにとっての綾部の魅力です。

Q:初めて綾部へ訪れた人に案内したい場所を3つ挙げるとすれば?
A:僕の母校である「綾部市里山交流研修センターNPO法人里山ねっと・あやべ管理)」を起点とした里山散策、お昼は「竹松うどん店」、泊まりは、農家民宿「イワンの里」が定番です。マニアック編だと、「大本」「グンゼ記念館」、そして素敵すぎる元教会レストラン「Get me to the church(私を教会に連れてって)」でしょうか。笑

元教会レストラン「Get me to the church」の内装。店主こだわりの家具が悠々とした空間に並ぶ

Q:綾部に足りないもの、綾部に必要なものは何だと思いますか?
A:「いいまちには、いい勉強会や講演会がある」と思っています。里山には農や森などの「匠」「師」はたくさんいますが、アカデミックなところが足りないのでは思います。必要なものとして、社会起業家が増えることが必要ではと思っています。

塩見さんが主宰する勉強会「綾部ローカルビジネスデザイン研究会」月替わりで様々な講師を招き2015年~2018年まで開催された。

Q:塩見さんは「言葉の貯金」をされていますが、これからの綾部が目指す将来像にぴったりの言葉はありますか?
A21世紀は再び、「糸へん」の時代になると思います。「縁」「絆」「紡ぐ」「編む」「緑」といった文字が表現するところです。脳科学者・茂木健一郎さんの本の中で、「世界を変える魔法は『組み合わせ』の中にこそある」という言葉に出会いました。いまでは講演の際、お伝えしていることばです。

 世界を変える魔法がだんだん減っている時代に、どこに希望があるか。市内外の交流によって、「新しい組み合わせ」がいっぱい生まれることを期待しています。大学後、在籍していたフェリシモという会社には「猫部」というのがあります。猫好きな社員が自主的に活動(部活動)していたら、本当の部署になりました。これからの時代の宝もの=「綾」を市内外のみんなでつくるような部活のような街になればと思います。


塩見直紀(shiomi naoki)
1965年、京都府綾部市生まれ。フェリシモを経て2000年、「半農半X研究所」を設立。21世紀の生き方、暮らし方として、「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを1995年ころより提唱。著書に『半農半Xという生き方』など。同書は翻訳されて、台湾、中国、韓国にも広がっている。公式ホームページはこちら