移住立国あやべ

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雑貨店 ねこや

路地裏の手作り雑貨店

壁面にタイルで施された猫の足跡が目を引く建物。軒下の看板には木彫りで「手作り雑貨」とある。
綾中町の府営住宅花の木団地そば、路地裏へ入った静かな場所にあるのが雑貨店「ねこや」。店内の広さは8帖間ほど。昭和レトロで落ち着いた空間に陶器や洋服などの品が並ぶ。「いらっしゃいませ」と、気さくに出迎えてくれた店主の四方裕美子さんに話を聞いた。

店の軒下に立てられた看板。木彫りの文字と猫のイラストが可愛い。

 

こだわりの陶器や洋服が並ぶ

どんな商品がありますか?
私が作った自然素材のエプロンやワンピースコートなどの洋服と、陶器は北海道の「こっそり工房」や福島県の「KUSANO UTSUWA STUDIO」、沖縄県の「ヒネモスノタリ」など各工房で活動している作家から取り寄せています。他にはブローチやバッグ、水彩画家のポストカードなども取り扱っています。

店主の四方さんと手作りの洋服

店内は木を基調にしたディスプレイで落ち着いた雰囲気になっている

沖縄を拠点に活動する陶芸作家「ヒネモスノタリ」の器など

 
猫にまつわるものが置いてあると勘違いされることは?
ありますね。屋号は「ねこや」ですが、猫の商品専門店ではないんです。でも、「おかめ店長」と呼ばれている看板猫はいます。運が良ければ出会えるかも?

「おかめ店長」がデザインされた店先の看板。ヒネモスノタリ作。

 

子どもの頃から手芸が大好き 作ることに喜び感じる

雑貨店を始めたきっかけは
24年ほど前、得意な手芸を生かして「手作り市」や手芸教室を友人たちと催していました。60歳でそれまでしていた仕事を辞めたことと、空き家になっていたこの場所へ移り住んだことがきっかけで「ここなら自分のお店ができそう」と、これまで温めてきた夢を実現するため行動に移しました。

昔から手芸を?
子どもの頃から縫い物が大好きでした。小学生の時に母のミシン機を借りて、人形の服を作って遊んだのが原点です。高校の頃には、自分の身体に合わせた寸法の服を作って着たり…。昔から手を動かして何かを「つくる」ことに喜びを感じていました。

四方さんが作った自然素材の洋服 エプロンやワンピースなど日々の生活で身に着けられるシンプルなデザインが多い

 

「手作りの温かみ」感じてもらえる店に

店内はレトロな雰囲気で、落ち着く空間ですね。
もともとガレージだった場所ですが、夫の知人で一級建築士の方に依頼をして改装しました。ガラス戸や蒸し器の木枠など、実家の蔵に古くから眠っていたものを再利用してディスプレイに使ったり、あちこちに工夫が散りばめられています。夫が木棚などの塗装をしてくれたりと、自分達の手も入っているので愛着を持っています。

給湯器のレトロな銅管を再利用してディスプレイ棚に。店のところどころにアイデアが散りばめられている。

店舗の外観。壁面をグルリと囲うように施された猫の足跡が目印 になっている

どんなお店でありたいですか?
自分が作った服を沢山の人に手に取ってもらうことが何よりの喜びになっています。お店を訪れた人に「手作りの温かみ」を感じてもらい、日々の生活に彩りを添えるお手伝いができたら嬉しいです。

雑貨店 ねこや
【住所】綾部市綾中町花ノ木19-4
【営業時間】午前10時~午後5時
【定休日】日・月・火曜日
【駐車場】2台ほど
【電話】 090-7343-9399(しかた)
ねこやインスタグラム