移住立国あやべ

綾部からの声Voice

綾部の移住者に率直な気持ちを訊いてみた  Vol.8

8回シリーズ「移住者の視点」では、綾部への移住者を対象に実施したアンケートを基に、移住者の暮らしの「ビフォーアフター」をできるだけ把握することを心がけてきました。現在、移住を考えているみなさんにとって何かプラスの要素があったとすればとても嬉しいことです。

寒い冬に薪ストーブは田舎ならではの楽しみの一つ。暖かさが違います。

 

移住は人生の大きな岐路

移住によって生き方、価値観、自己肯定感、家、子育て、食べ物、仕事、環境、人との距離感、家計、慣習、ルールなどあらゆることが変わります。人生の岐路だからこそ、私たちは移住を考えるみなさんに寄り添った情報発信やサポートが必要だと考えています。今回の移住者アンケートもそのために行ったものです。

 

定着してきた移住

都会から田舎への移住はこれまで「特別な人が相当の覚悟をもってするもの」と見られがちでした。

ところが現在では、移住を視野に入れる人の裾野は大きく広がり、多くの人が「自分や家族にとって無関係の話ではない」と考えるようになっています。また綾部市民も、移住者を特別な存在と見るのではなく、変に遠慮することなしに柔軟に迎え入れています。言い換えれば移住者、住民双方にとって移住というものがより一般化し、定着してきたと言えるのではないでしょうか。

移住を考えているのは積極的に行動を開始した人だけではありません。「移住への興味の扉が少しだけ開いた人たち」もたくさんいます。あなたはいかがでしょうか?

田園回帰の意識が高まっています。

移住が魅力的な選択肢の一つに

「いつかは移住を」という考えが頭をよぎりながら、まだ移住を現実問題としてとらえていない人たちに向けても、私たちは引き続きさまざまな情報を発信していきます。移住が人生の選択肢の一つとして大変魅力的であることを知っていただきたいからです。

今、世界はあらゆる意味で非常に不安定な情勢にあると感じている人が多いことでしょう。こんな時代だからこそ、地方への移住が注目されているのではないか。そう感じられてなりません。

「自給自立」を目指してみませんか

今回のアンケートでは、多くの移住者が農村部の古民家に住んで農的な暮らしを送り、収入も支出も減ったけれどもシアワセ度はアップしたという姿が浮き彫りになりました。自ら生み出す暮らしに舵を切り、できるだけ依存しない暮らしを追求しているように見えます。これを言い表す言葉が「自給自立」。自分でできるだけ生み出すことによって依存を減らし、自立するということです。それによって誰にも邪魔されない自らの生き方、考え方を貫くことができるようになるのではないでしょうか。

少しでも興味が湧いたら少しだけ行動してみませんか。一度、綾部を訪れて風景を見て帰るだけでもいいのです。さらに興味が湧いたら次は農家民宿に泊まっていろいろ話してみましょう。空き家を一つ二つ見るだけで違う世界が開けるかもしれません。

【おわり】