移住立国あやべ

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晩秋惜しむ里の彩り

季節は冬へと向かう。晩秋を惜しむかのように、里山の紅葉は今年最後の艶やかさを見せている。

上から見下ろす小さなモミジの木。色づいた一枚一枚の葉にはいくつもの色が同居する。紅葉の彩りと、背景を埋める黒い陰のコントラスト。
そこに苔の緑が加わると、さながら錦絵か京友禅の趣となる。

冬の気配とともに景色は少しずつ色を落としていく。そして雪が降れば唐突に無彩色の世界に変わる。