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山登りしてみましょう 弥仙山(於与岐町) 標高664m

府道74号線沿いにある於与岐八幡宮の下に大きな案内看板が立っています。停車できるスペースがあるので、ここで弥仙山の全体図を確認しておきます。これより先は車道の道幅が狭いところもあるので気をつけて登山口広場へ向かってください。

 

弥仙山への道のりは「改心の道」と名付けられています。

 

登山口広場からしばらくは舗装された道が続き、100メートルほど行くと水分(みくまり)神社があります。

 

「近畿自然歩道」として整備されており、道を示す案内標識が各所に立てられています。

 

山道を進んで行くと勾配がどんどん急になり、心拍数が上がってかなり苦しく感じます。ゆっくり進みましょう。途中で大本教の開祖が修行をしたという滝があります。滝の下には薄暗い洞穴のような空間があって神秘的な雰囲気が漂います。

 

さらに進み143段ある石段を昇ると、その先には於成(おなる)神社があります。

 

苔むした大きな岩や大木は黙して語らず。相変わらずの急な山道に心臓が激しく脈打つ一方で心はどんどん静かになっていきます。

 

山の神や風の神が体を吹き抜けていくように感じられる一瞬も。

 

澄み切った心で頂上に到着すると、金峰(きんぽう)神社が現れます。

 

神社の周りに休憩する場所はありますが、神様のすぐ横でレジャーシートを広げている気分になるほどのわずかなスペースです。山頂からの眺めは意外にも木立の隙間からわずかに見える程度で、それはまるで下界のあらゆるものから神社が守られているかのようです。

 

ここからは来た道を戻るのではなく、日置谷方面へ。登り下りを繰り返しながら尾根道を進みます。途中、植わっている木々やその立ち方が尾根道の右と左で異なる光景が広がり、自然の神秘に圧倒されます。これは「分水嶺」というもので、尾根を境にして雨水が反対の方向に流れることによって生じるのだそうです。

 

この標識のあるところで「改心の道」が分岐します。「弥仙山回遊コース」は最初の登山口に戻り、「日置谷コース」は奥上林地区である八津合町へ向かいます。

 

「弥仙山回遊コース」を進み、林道を下ります。