移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【志賀郷に移住した経緯】玉木あおいさん

以前住んでいた場所:京都府京都市
現在の住所:綾部市向田町
綾部市への定住:平成20年

わをんモダン精進料理教室を主催されている玉木あおいさん。
綾部市に移住された経緯やその時々の想いを伺いました。

--経歴を教えてください

生まれも育ちも京都市右京区。
神戸でスタイリストとして忙しく働き、その後は京都市内で版画家のアシスタントをしていました。

綾部で働く人と結婚することになり、関東、アメリカで1年ほど生活したのち、綾部に移住しました。
それまで、同じ京都府内でずっと生活していたのに、綾部のことはまったく知らなかったんです。

様々な種類の花が庭に咲く

 

移住した当初は、京都市内と綾部を比べてばかりいました。
京都市内には、歴史もお寺も文化もお店も遊ぶところもなんでもあるのに、綾部には何もない!と、日々寂しく過ごしていて、しょっちゅう京都市内に遊びに行ってました。

 

玉木さんのセンスが光る玄関のしつらえ

 

都会への強い憧れを胸に抱いたままの綾部暮らしは、そこまで楽しくないものだったと話す。
そんな折、玉木さんはコーチング(※1)に出会う。

 

あれもないこれもない、と「何もない」ことばかりに目が向いていたのが、綾部には「何もないことが魅力」だと思えるようにコーチングを通して思考が変化しました。
小さいけれど街もあり、少ないけれどお寺もあり、なにより住んでいるひとが魅力的だし、ほどよい刺激がある素晴らしい場所だと思えたんです。

 

3人のお子さん達の絵や書が溢れている

 

何もないことがある。
モノや情報に振り回されず自分と他人の心に目を向けられるようになったと語る。

 

綾部に来て5年間は綾部地区の月見町に住みました。
駅やスーパーにも近く、便利で住みやすい場所でした。
近くに住む合気道の先生やおばちゃんたちが、子どもをかわいがってくれて、道のわきにちょうちんが並んでいて町家のような雰囲気がとても気に入っていたんですが、
子どもが大きくなるにつれて住まいが手狭になってきたんです。

そして引っ越しを検討。引っ越し先を探していたとき市街地に新居が決まりかけていたんですが、せっかく綾部にいるんだしもっと土のあるところに住みたいと思い直したんです。
そこで様々な人に声をかけたところ、とんとん拍子で話が進み、志賀郷地区向田町の一軒家を借りられることになりました。

 

様々な料理が並ぶわをんモダン精進料理のランチ会

 

向田町の古民家生活は、玉木さん夫婦にも3人のお子さんたちにもとても快適に過ごせているという。

 

広い家に住むことで家の中でも庭でも3人の子どもたちが走り回って楽しく過ごすことができ、
私も友人知人を家に招いて集まって過ごすこともできるようになったのがとても嬉しいんです。
車を停められるスペースもあるのがありがたいですね。

まちなかに住んでいたとき、子供たちは、雨が降ったらすぐ外に遊びに出たがっていたんです。
でも向田町に来たら、雨の日でもまったりゆったり、家のなかで遊べるようになりました。
家の広さ、周りの景色、自分の心など、いろいろ関係していると思います。

肉や魚を一切使わない。味わいとボリュームのある精進料理。

 

綾部のまちなかと里山、二か所での生活を経験し、
今は家族で志賀郷での生活を満喫しておられます。

※1コーチング:対話を通して目標達成に導くことを意味する手法