移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【西八田に移住した経緯】藤山等章さん、久美子さん

以前住んでいた場所:東京都町田市

現在の住所:綾部市上八田町

綾部市への移住時期:2018年

家族構成:夫婦

誕生年:等章さん=1961年、久美子さん=1962年

 

古民家に一目惚れ

一目惚れした古民家を手に入れ、綾部で充実した暮らしを実現した藤山等章さんと妻の久美子さん。綾部の中心街で生まれ育った等章さんにとっては高校卒業以来38年ぶりのUターンだ。

 

 

Uターンしたきっかけを教えてください

等章 2012年に勤めていた会社を早期退職して、足を使って全身をほぐすマッサージ「フーレセラピー」を学びました。綾部の実家を改装して開業しようと思っていたんですが紆余曲折あって叶わず、町田市に店を構えてしばらく営業していました。数年後、実家で一人暮らしをしていた父の面倒を見るため、2018年に綾部にUターンすることに。
いくつか空き家を見て回るうちに一目惚れした古民家がありましたが、それは不動産会社の持ち物で売家ではなかったんです。しかしあきらめきれず、不動産会社に懇願して譲ってもらいました。そこを新店舗にして「Sazato 和香さざとわこう」という屋号で営業をスタートしました。残念ながらUターンして間もなく父は亡くなりましたけど、、、

 

クリーニングデイの様子。地元の人たちも参加してにぎやか。

久美子 私もお店でフェイシャルトリートメントやアロマセラピーなどのスクールを開催しています。そのほかにここでは「クリーニングデイ」というイベントを催しています。家庭での不用品などを売るフリーマーケットですが、飲食のブースも出てにぎやかですよ。

 

 

綾部ではどんな暮らしですか?

等章 フーレセラピーの仕事の合間に家庭菜園や薪割りなどをやっています。村用という地域の共同作業に出ることも多いですね。それからご近所さんとの飲み会の機会も多く、それも含めて良いコミュニケーションが取れていると思います。

 

 

冬は薪ストーブの出番。自分でどんどん薪を割ってストックしておく。

 

久美子 地元のボランティアサロンに入ったので、たくさんの人と知り合えたことが嬉しいです。毎年、味噌やもろみ、みりんをご近所さんや友だちと手作りしていて、そこでも輪が広がりますね。暮らしに欠かせない行事です。

 

等章 前職ではエンジニアとして働いていたので機械が好きで、生活に必要な道具を揃えていくのが楽しいです。薪割り機や除雪機、チェーンソー、ハンマーナイフモア(大型の草刈り機)、大工道具など、あると楽なものばかりですね。

 

 

 

納屋には機械や道具がいっぱい。

手前がハンマーナイフモア、奥は管理機(小型の耕うん機)

 

綾部に移住して良かったと思うことは?

久美子 上八田町は里山の手入れが行き届いていて、美しい風景が素晴らしいんですよ。家が仕事の場だということもありますが、出かけることが少なくなりました。家や周りの雰囲気がいいので、出かけたくなくなるのです。
ご近所さんがやさしくて、野菜などをいただくことも多いですね。私は甘酒や塩麹をなどを作ってお返しするようにしています。

 

 

庭を家庭菜園にして野菜作りも。

等章 18歳まで綾部で育ちましたが、Uターンしてあらためてわかったのは、綾部の人たちはみんな人当たりが柔らかくてやさしいということです。それから、都会では仕事関係のつながりばかりで、ご近所さんでも他人だったのですが、綾部ではすぐに友だちができるのがいいですね。

 

久美子 ただ、綾部の雪の多さと湿度の高さには苦労します。特に2年前の大雪はホントに大変でした。面積が広いので草刈りも大変。

 

 

 

 

昨年秋には愛犬、和香わかを家族に迎え、また綾部での生活に楽しみが増えた藤山家。都会生活では考えられなかった豊かな自然とコミュニケーションに恵まれた綾部で幸せを感じる日々を送っている。

上八田の里山風景をバックに藤山夫妻と愛犬の和香