移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【物部に移住した経緯】古割大地さん

以前住んでいた場所:千葉県柏市

現在の住所:綾部市白道路町はそうじちょう

移住の時期:2023年

家族構成:単身

 

大学を卒業してすぐに千葉県柏市から白道路町に移住した古割大地さん(22)。
縁もゆかりもない綾部での暮らしを選択し、「地域おこしに携わりたい」という決意を実践しています。

地域おこしを志すようになったきっかけは?

私は大阪生まれですが、小学2年生からは京都府京田辺市で育ちました。
そこで通った「京田辺シュタイナー学校」(小中高一貫)は、体験を通した学びや、行動につながる学びを信条としています。この学校で私も周りの友だちも自然に自由な発想を身につけていったと思います。

高校時代には延べ1年間かけて、北海道から沖縄まで日本を縦断しました。そのときに東日本大震災の爪あとも目の当たりにしたのです。さらに、宮城県で催されていた写真展で震災後の復興の様子を見て、ふるさとのために頑張っている人たちの姿に感銘を受けました。それで「自分も人の力になりたい」という思いを強くしたのです。

そこから移住までの経緯を教えてください

観光という形で地域おこしに携わろうと考えて、千葉県の江戸川大学に進んで観光学を学びました。
そのころ、幼なじみの友人の親が綾部の上原町に古民家を購入したのです。友人も自由な発想を持っていて、「地方から日本を元気にしたい。この古民家を使って何かやろう」と言い出し、私もその考えに共感しました。

それからは月に数回のペースで千葉県から綾部に通って、その古民家を整えていきました。そして2022年に自由な使い方ができる場「古民家レンタルスペースHIKARI」をオープン。アート展などに利用してもらっています。

2023年に大学を卒業して、迷わず綾部へ移住しました。
最初は不動産業者を通じてアパートを探したのですが、思ったより家賃が高くて、良い物件に巡り合えませんでした。
そこで綾部市の「空き家バンク」を見てみたところ、物部ものべ地区の白道路町に賃貸の古民家を見つけました。うーん、古民家に住むのも面白いかもしれない。そう思って即決です。

古割さんが暮らす古民家。畑もある広い敷地に大きな離れや納屋もある。

綾部に住んでみて良かったことは?

人です。綾部は本当に人柄が良い人ばかり。それから、何かをやろうとすると必ず協力してくれる人が現れるのです。
この家は一人で暮らすには広過ぎるぐらいですが、家から見える自然豊かな山の景色や、そこでの人の営みも素晴らしいと思います。
近所のみなさんも良い人ばかりで、交流の機会も多いですね。

玄関先から見える里山風景。奥まった場所なので、住民以外の車は滅多に入って来ることがなく、とても静かな環境。

 

広すぎてほとんど使っていないという和室。状態は良好。

土間にはおくどさん(かまど)や古い流し台が残っている。

現在はどんな生活ですか?これからの目標は?

舞鶴市のホテルに週に3~4日勤めながら、休みの日には綾部で行われる各種イベントに携わることも多いです。将来的には「HIKARI」を宿泊施設にしたいと思っていて、そのための準備も少しずつ進めているところです。

畑にはカボチャやトマト、ピーマンなどたくさんの野菜が育っている。世話は大家さんがしてくれ、古割さんは収穫して食べるだけ。