【豊里に移住した経緯】
伊藤夏子さん(美容室マノワ)
以前住んでいた場所:京都府向日市
現在の住所:綾部市大畠町
綾部市への定住:平成25年
豊里地区大畠町で美容室マノワを経営する伊藤夏子さん。
一般的な美容院とは雰囲気の違う【古民家美容室】。
移住者をはじめ近隣地域から通うファンも多い。
市街地ではなく、ちょっと離れた里山で美容院を開くまでの経緯を伺いました。
-経歴を教えてください
広島市で生まれ、中学生のときに京都市内に家族で移り住み、その後京都府向日市に引っ越しました。
長い間、美容師としてキャリアを積んできましたが、毎日毎日ひたすら目の前の業務をこなし続けていくことに疑問を感じ退職。
その後、異業種に転職して仕事も順調にいっていたのですが、結婚を機に退職、家庭に入りました。
家の前には畑が広がる
2008年に長男を出産。
急に専業主婦になった反動や慣れない育児に鬱々とし「はやく外に出て仕事したい」と思うようになったんです。
ベビーカーを押しながら散歩していた裏通りになんとなく気になる空き店舗があって、毎日外から眺めながら、カフェをしようかな…観葉植物のお店をやってみようかな…と考えを巡らせていたんですが、実務経験が長く、店舗の立ち上げをサポートした経験もあることから、思い切って美容院を開業することにしました。
週に6日お店をオープン。
4年間がむしゃらにがんばって働き続け、やりがいを感じていたんですが、同時に働き方への迷いや疲れも日に日に増えていったんです。
店舗には入れない看板猫のろくちゃん
ゆっくり暮らししたいな…と考えていた中、東日本大震災が起きました。
住んでたエリアに大型ショッピングモールの建設が決まり、それまでは田畑に囲まれたのんびりとした場所だったのに、今後田畑がマンションに変わっていこうとしてました。
そこから離れて田舎暮らしをしたいという気持ちが夫婦ともに膨らんできたんです。
いろんな本を読んだり、人から話を聞いたりしているうちに塩見直紀さんの書籍と出合い、綾部市や田舎暮らしへの興味がでてきました。
そんな折、綾部里山交流大学に1泊のプログラムで参加し綾部に惚れ込み、間を置かずあやべ定住サポートに紹介されていた鍛治屋町の定住支援住宅に一家揃って移住しました。
1年半ほど定住支援住宅に住んだのち、次の住まいを同じ豊里地区内で探し、あやべ定住サポートに相談しして家を紹介して頂き、大畠町に古民家を購入しました。
リフォームののち、2018年に美容室マノワを開業に至りました。
絵本の中のような風景にあるマノワ
美容室マノワ
京都府綾部市大畠町
Tel 0773-21-7262売りは「ノンケミカル」。
パーマもカラーもしない美容室で、化学薬剤を一切使用せず、ヘアカットとハーブシャンプー、ヘナ(ハーブを使った白髪染め)というナチュラルなメニューで対応する。
大畠の里山に囲まれた古民家で落ち着いた時間を過ごせます。
髪だけではなく心もケアしてくれるような場所です。