五右衛門風呂を体験!!
上八田町で「農家民宿ぽかぽかのうえん」を営む
櫛田寒平さんが五右衛門風呂を自作された!との噂を聞きつけ
ライターのS氏が実際に体験してきました。
(ライターS氏)あの木の向こうにあるのが五右衛門風呂ですね。立派な建物ですねー。
(櫛田)そうです。自宅の庭先にちょうどいい広さのスペースがあったので前から作ってみたかった五右衛門風呂を建ててみることにしました。
(ライターS氏)すべて自分で手作りされたのですか?
(櫛田)いえ。建物部分は専門的な技術を持っている知人の協力を得ながら建てました。五右衛門風呂に関しては、一から自分で仕組みや構造を独学して、少しずつ作り上げていきました。
レンガの積み方、排水など試行錯誤を重ねながらカタチになっていった
(ライターS氏)どうして五右衛門風呂を作ろうと思ったのですか?
(櫛田)東京から綾部に移り住んだ時、自然豊かな環境で半農半Xの暮らしを目指していました。そのなかで「火のある暮らし」というのもやってみたいことの一つでした。母屋では薪ストーブもしていますが、五右衛門風呂には昔から特別な憧れがありました。
(ライターS氏)完成してみてどうですか?
(櫛田)自分で火を起こして沸かした湯につかるというのは格別です。ほとんど毎日のように使っています。うちは「ぽかぽかのうえん」という農家民宿もしているのですが、宿泊したゲストにも体験してもらい、すごく喜んでもらえています。今は「火育」という言葉が生まれる時代。オール電化で火を身近に感じることなく育っていく子ども達もたくさんいる。そんな子たちにこそ、五右衛門風呂はすごくいい体験になると思うんです。
櫛田さんに火の起こし方を学ぶ地域の子どもたち
安定した火になってから30分ほどでお湯が沸くという。薪は栗農家さんなどから枝を分けていただいている
(ライターS氏)今後、どうしていきたいですか?
(櫛田)五右衛門風呂の良さは実際に体感してみないとわからないです。ぜひ自分で火を起こすところから湯につかるところまでを体験してほしい。宿に来るゲストにも積極的にオススメしていきたいです。
子ども達も「ぽかぽかした!」と初めての体験に大喜び
--S氏も五右衛門風呂を初体験しました!
はじめは熱い湯にびっくりしましたが、しばらく浸っているとだんだん気持ちよくなりました。なにより風呂場から見渡す山の景色が最高でした!空を優雅に舞う鳥を見上げ、聞こえる音は木々を揺らす風のさざめきだけ。ユラユラ湯気とともに気持ちまで立ち昇っていくようでした。湯船からあがった後も、温かさがじんわりと身体の芯まで染み渡っていて夜就寝する時までポカポカでした。
農家民宿ぽかぽかのうえん
京都府綾部市上八田町ヒシロ8
Tel 0773-21-4188(櫛田)築100年を超える古民家の宿。自然の中でゆっくりしたい、田舎への移住を考えている、土に触れたい、農家体験をしてみたいという方はぜひ。
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