移住立国あやべ

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イン・ザ・ルーム綾部店

安心な暮らしをトータルサポート

市役所前のよく目立つ場所に店舗を構える「イン・ザ・ルーム綾部店」。介護保険の福祉用具レンタル・販売と住宅改修工事を主たるサービスとしながら、店頭ではノルディック・ウオーク用のポールやウオーキング・シューズなど健康用品を販売し、さらに住宅に関することなら何でも請け負うことが可能という、幅広いサービスメニューを誇る。
それもそのはず。同社の経営母体は「家の総合商社」とも言うべき株式会社ウエハラだ。「イン・ザ・ルーム」という名称は、もともとインテリア用品を扱う店舗だったため。2000年の介護保険制度の開始を機に、ウエハラは新たに介護ビジネスに参入。屋号をそのまま残してスタートした。
同店には現在、男女各3人、計6人のスタッフが勤務している。村田こう店長(52)には商売柄、取材中にも急を要する電話が次々と入る。多忙を極める村田さんに話を聴いた。

「この仕事は経験の積み重ねが不可欠」と話す村田店長

これまで経営を続けてきた中で大きな障壁はありましたか。
介護保険制度が始まった2000年当時、弊社もお客様も制度の内容がよくわからず、手探り状態のスタートでした。お客様はどなたも「介護保険って何?」という状況で、その上、福祉用具の「レンタル」という制度を理解していただくのは大変でした。
今でこそ手すりやベッドのレンタルが必要になった場合、こちらがレンタル商品のカタログを見せて説明すると「それでレンタル料は?」と話が流れるように進みますが、当時はとてもそうはいかなかったようです。

主にレンタルしているのはどういう商品ですか。
歩行器や手すりの需要が多いのですが、「特殊寝台」と呼ばれる多機能な電動ベッドやマットレス、車いすなど幅広いです。

車いすもかなりの種類がありますね。
昔は利用者様が車いすに合わせるのが当たり前でしたが、今は利用者様の状態に応じて細かく機種を選択することができます。100種類以上の車いすや付属品、関連商品の中から最適なものを選択してお勧めするのが私たち福祉用具専門相談員の役割です。

店頭にはシューズや杖、ノルディックウオークのポールなどが並ぶ

注文を受けてから商品を届けるまでにどれぐらいの時間がかかりますか。
本当に急を要するものは当日にお届けするように努めていますし、遅くとも翌日には大体のものはお届けさせていただいております。

介護から住まいまで幅広く

会社の方向性に影響を与えたエピソードはありますか。
2006年、介護保険制度に大きな変更があり、要介護1の人が電動ベッドのレンタル補助の対象から外れました。対象が要介護2以上の人となったため、要介護1の人は借りることができなくなり当然、困る人がたくさん出ました。
その人たちを救済するために、弊社ではベッドを大量に自社製作しました。昇降機能はありませんが、上体を起こすことができるベッドで、要介護1の人もお使いいただけますし、介護申請をしていない人にもレンタルできます。
困っている利用者様のために「インザルーム・ベッド(IRベッド)」と呼ばれるこのベッドを製作する決断をしたことで、今の弊社があるのだと思います。IRベッドは自社製ベッドとしては異例の月額900円という低料金で今もレンタルしています。

今後のビジョンをお聞かせください。
福祉用具専門相談員をする中で、利用者様が介護保険サービスだけでは解決できないことがたくさんあることに気づかせていただきました。ウエハラとして今、何ができるかを話し合った結果、やはり原点の「住まい」に関わることで地域の皆様のお力になりたいという結論に行き着きました。
家の中での身の回りの小さいこと、たとえば電球の取り換えから網戸や障子の張替え、そして大きなリフォームまで、どこに相談すれば良いのか分からないことを気軽に相談いただける店にしていきたいと思っています。

市役所前の好立地にある店舗

イン・ザ・ルーム綾部店
綾部市若松町14(市役所前)
電話 0773-42-1052