移住立国あやべ

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山にかかるベール

例年になく雪の少なかった冬が終わり、フキノトウやツクシが次々と上がってくる季節となった。
啓蟄も過ぎて「もうこれからは暖かくなる一方だろう」と油断した9日、零下の寒い朝となり、一面に霜が降りた。しかし冬とは違って、太陽が高くなれば気温はぐんぐん上がる。

雪が少なかったので冬の間に山の竹を切り、笹を刈って、手入れがはかどった。荒れていた景色が見違えるようだ。くすべを焚き、刈ったままにしていた大量の竹の枝や笹を燃やすと、立ち上る煙に柔らかい陽光が差して、まるで山にベールがかかったかのようだ。