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於与岐(およぎ)の里山

里山は地域によってさまざまな顔を持っている。高齢化、人口減、離農などで荒廃した里山が散見される中、於与岐町の里山は出色の美しさだ。どこからどの方角を見てもていねいに草が刈られ、田んぼも畦も整えられて、ピシッとした直線が際立ち、ぼんやりとした印象がまるでない。稲刈りの終わった田んぼは冬の前にきれいに耕され、秋の午後の低い陽光に照らされた風景にうっとりとする。この里山を守る人々の情熱に思いをはせ、いつまでも続くことを願わずにはいられない。

撮影していると、近くに住んでいるという女性がたまたま通りかかり、しばらく立ち話になった。このときの話がまたなんとも楽しく、興味深く、しばし時間を忘れた。