農業未経験から独立就農!
以前住んでいた場所:京都府舞鶴市
現在の住所:綾部市上八田町
綾部市への定住:平成26年
農業未経験だった山本さんご一家は
2016年に独立就農されました。
未経験から独立就農に至ったその経緯を伺いました。
—ご出身は?
舞鶴市出身です。
高校卒業まで舞鶴で過ごし、群馬県内の大学に入学。
卒業後、そのまま群馬県内の印刷会社に就職しました。
撮影のアシスタントやデザイン業務などに携わっていたのですが、数年後両親から「地元に戻ってきてほしい」と言われ舞鶴に戻りました。
—舞鶴に戻ることについてはどうでしたか?
仕事はやりがいがあったし楽しく日々過ごしていました。
小さい会社だったので「僕が抜けたらどうなるんだろう」という不安もありました…。
ハウスの中では万願寺甘とうを育てている
舞鶴に戻り様々な仕事をしていたが、ある時ふと「これからは農業の時代だ」「定年後のために農地を所有しておきたい」と確信したんだそう。
農業はまったくの未経験だったが、親子で「今後は農業をしよう」と考えが一致し、定年を待たずして農業を始めるべく農地を探し始めた。
大きく成長した海老芋は11月に収穫を迎える
ある時知人から「今、綾部の古民家に移住する人が増えてるってテレビで見たよ」と聞いたんです。
古民家には農地が付いているのではないかと思って、綾部市役所や中丹広域振興局に問い合わせて相談したみましたが、「新規就農は大変だよ」と難色を示されたんです。
でも、農業をやる!という確信があったので全然へこたれませんでした(笑)
そんな折、与謝野町で農業を営む親せきに「うちで研修するなら一人前になるのに3年かかるが、農業大学校なら2年である程度のレベルになれる。」と京都府立農業大学校の存在を教えてもらったんだそう。
そんな学校があることを知らなかったんです!
急いで願書を出し受験。
小論文と学力試験を経て無事合格。2012年に入学しました。
農業大学校は2年制。就農に向けて学びの日々を過ごした。
高卒で入学する人がほとんどなのですが、社会人も多く、全寮制だったので卒業後も付き合いが続いています。
毎朝ラジオ体操からはじまり、1年生は座学中心、2年目からは野菜の管理や栽培など実地を中心に学ぶことができました。
卒業を控え、すぐ独立就農を目指そうとしたもの何が必要なのか何を用意したらいいのか分からずにいたところ、学校側から担い手養成実践農場整備支援事業を紹介された。
市内2カ所で研修先を検討していたんですが、タイミングよく上八田町で自分と両親が住める広さの古民家が見つかったんです。
上八田町のいろんな人を受け入れてくれる土地柄に惹かれ移住を決めました。
何より一番の決め手は、後見人の塩尻泰一さんのステキな笑顔でした!(笑)
現在管理している農地。ハウスもある。
2014年から野菜ごとに様々な生産者から指導を受け、京野菜の万願寺甘とう、海老芋などの研修を行い、2年間の実地研修を経て2016年独立。
父母と3人で農業に取り組む日々だ。
今後は「農業生産観光農園ベジタブルプレイス」として野菜の生産と農業体験のできる観光農場の両方を兼ね備えた場所として成長したいと思ってます。
地域の子どもたちや、観光で綾部を訪れる方々に地域の伝統野菜を知る場所になったらいいなと思ってます。
万願寺甘とうの管理をする山本さん
生産農園+観光農園という新しい形として成長し、京野菜の栽培法などの知識が集積し、技術共有し、栽培技術継承ができる場所になることを目指している。
上八田町はここらへん!