【田舎暮らし豆知識】田舎とクルマ
クルマなしの田舎暮らしは成り立つ?
都会ではクルマを所有する人がどんどん減っているようです。発達した公共交通機関やクルマの維持管理費を考えれば、クルマを所有しないという選択肢は大いにアリでしょう。すぐ近くにごく簡単な手続きで、しかも安い利用料金でレンタカーを借りられる環境があれば、ますます所有することが本当に必要なのかと考えてしまいますね。では綾部で暮らすときにクルマをどう考えれば良いでしょうか。
クルマがないとここが不便
結論から言うと、クルマがないと田舎暮らしはやっぱり不便です。中心街に住めば、普段の生活は自転車やミニバイクでも大丈夫ですが、農村部ではそうはいきません。中心街でも雨の日、雪の日、道路が凍結した日などは自転車やバイクは使い物になりません。自給的な暮らしをしたい人は農業資材や木材など大きな荷物の運搬は自転車やバイクでは無理ですし、ガソリンや灯油の携行缶の運搬も難しいでしょう。
友だちの家を訪ねたり、イベントに出かけたりすることも田舎暮らしでは多いですが、綾部は想像以上に広いので、自転車やバイクだと出かけることが億劫になってしまうかもしれません。
ペーパードライバーの人も平気!
移住したはいいけれど「もう何年も運転したことがないから不安、、」という人はたくさんいます。そういう人も恐る恐る運転しながら少し勘が戻ると平気でスイスイ運転できるようになります。綾部は交通量が少ないので渋滞はほぼなく、信号も少なくて、片側2車線の道もありません。ですから車線変更や縦列駐車などに苦手意識を持っている人でも、そもそもその必要がないので不安がないのです。雪道の運転の経験がないという人も、主な車道は行政が除雪してくれますので大丈夫です。ただし、路面凍結時や除雪が追い付いていない場合の運転は慎重に行う必要があります。これも「慣れ」ですので、あまり構える必要はありません。
田舎暮らしにおススメのクルマ
クルマの好みや使い道は人それぞれですから一概に「これがおススメ」とは言い切れません。家族構成やライフスタイルによるところも大きいでしょう。でも敢えて言いましょう。田舎暮らしにおススメなのは「軽自動車」です。その理由をいくつか挙げましょう。
■田舎は幅の狭い道が多い。すれ違いや方向転換などは小さいほど有利。
■維持費が圧倒的に安い。家族それぞれがクルマを持つ家庭が多い田舎ではこれ大事。
■軽自動車は排気量が小さいだけで、装備は普通車と変わらない。
■軽自動車の車内は想像以上に広く、子育て中の家族でも十分。
■場所を取らない。狭いスペースでも楽々駐車できる。
■有料道路の利用料金が普通車に比べて2割ほど安い。
いかがでしょうか?こんなにたくさんのメリットがある軽自動車を選択肢の一つに加えてみても良いのでは?
軽トラは「使えるクルマ」No.1!
「下駄代わり」と言われるほど田舎では頻繁に使われているのが軽トラック。乗車定員は2名ですが、最大積載量350kg、広い積載スペース、汚れを気にせずバンバン積める超働き者です。軽トラは大きなもの、長いもの、重たいもの、泥のついたものなどを運ぶときに大活躍。最近では軽トラでもAT(オートマチック)が増えていますし、エアコンやオーディオ、USB電源などの快適装備もあり、中でも「ジャンボ」と呼ばれる乗車スペースを延長したタイプはシートのリクライニングもでき、座席の後ろのスペースにちょっとした荷物も積めるので、乗用車のように普段使いすることが可能です。ボディカラーもこれまでは軽トラと言えば白が当たり前でしたが、今はバリエーションが増えて、メタリックカラーも選べます。
特に薪ストーブを使いたい人は、薪を大量に運ぶために軽トラは必須かもしれません。耕うん機やバインダーなどの農業機械を運搬するときも軽トラがあれば楽々です。家族で複数のクルマを所有するなら、軽自動車と軽トラの組み合わせは大いにおススメしたいところです。
軽自動車を選ぶならここは押さえておきたい
軽自動車は排気量660cc以下という規制のため、どうしても普通自動車と比べるとパワーが見劣りします。そこで、高速道路やほかのクルマの流れの中でストレスなく走らせたいと思うのならターボエンジン車がおススメです。ノンターボ車と比べるとパワーの差は歴然。登り坂でもグングン加速するので普通自動車と同じ感覚で走れます。そして雪の多い綾部では4WD(4輪駆動)車を選ぶ方が良いでしょう。普通に走るだけなら2WD車でも十分ですが、シャーベット状になった道路などでスタックしにくいのは圧倒的に4WD車です。