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田植えをする家族

 

4月下旬から始まった田植えのシーズンも終盤。ほとんどの田んぼでは植えたばかりの苗が薫風にそよいでいる。田んぼの仕事も時代とともに機械化が進み、今では家族みんなが力を合わせるのは田植えぐらいのものだ。田植え機を操る人、苗を運んで手渡す人、苗箱を片付ける人と、家族が役割を分担して働く姿があちこちで見られた。中には家族総出で手植えをする田んぼも。
田植えは昔から一大行事であり、重要な区切りだったので、やり終えると安堵と充実感に満たされた。6月最初の日曜は「大休み」と呼ばれ、農作業を一日休んで「さなぶり」という宴を催してごちそうを食べ、田植えまで続いてきた仕事の労をねぎらった。
田植えには笑顔がつきものだ。それは家族がそろって無事にコメ作りの第一歩を踏み出せたことの喜びの笑顔であり、そろって手を動かしながら交わす何気ない楽しい会話のなせる業だろう。