移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【奥上林に移住した経緯】大田香緒里さん

以前住んでいた場所:京都市西京区

現在の住所:綾部市老富町

移住の時期:2024年4月

お手製のセーターを着て、お気に入りの台所に立つ香緒里さん

 

経歴を教えてください

生まれも育ちも京都市内。
就職、結婚、出産とライフステージの変化に伴って、田舎暮らしへの興味は年々高くなっていったのですが、なかなか進展しませんでした。

そしてコロナ禍に入った頃、街中での生活に息苦しさを感じ始めました。
家も手狭になってきて、また田舎で暮らすことへの興味が再燃してきました。

その頃、「化学薬剤を使わない、自然派の美容室に行きたい」と思いネットで検索したところ、美容室マノワ(大畠町)を知り、実際に足を運んだことが、綾部に初めて足を運んだきっかけでした。

Iターンして美容室を開業【美容室マノワ】

偶然にもマノワ店主の伊藤夏子さんと地元が近かったこともあり、一気に意気投合。
その時期に、小学生になった長女が学校に行きにくい状況になったので、その話をしたらフリースクール「シューレのたね」をのことを教えてもらいました。

これは!とピンときて、数カ月後には息子と娘を連れて、「シューレのたね」のオープンスクールに参加しました。
これが2回目の綾部訪問です。

「シューレのたね」では、長女もとても生き生きと楽しく過ごしていて、それからは何度も足しげく「シューレのたね」に通うようになりました。

夫は、それまでは田舎への移住にあまり乗り気ではなかったのですが、綾部での時間を楽しむ私と子どもたちの姿を目の当たりにして、田舎暮らしもいいな、とがらりと考えを変えたようです。
いまや夫もすっかり綾部のファンです。

そこからはとんとん拍子に家がみつかり、引っ越しまではとてもスピーディに物事が決まりました。

ものづくりが好きな香緒里さん。お手製のヒンメリが部屋のアクセントとなっている。

 

老富町というと、綾部の一番端の町。
そこに移住することに不安はありませんでしたか?

老富に移り住むことを周りに報告した際に、「なんでそんな遠いところに!?」「本当に雪が多くて大変!」と多くの人にたしなめられたました(笑)
定住支援住宅に入居するにあたっての面談の際に「本当に不便ですが、覚悟はありますか」とも聞かれました。

確かに地図で見ると【一番端】ですが、住めば都。

東舞鶴にも福井県おおい町にも車で30分程度で行ける距離です。もちろん綾部市街地に買い物に行くこともあります。
その日の気分で行き先を選べるのが楽しいし、府道1号線から集落に入ると、まるで桃源郷に来たかのような景色にうっとりします。

 

家の前の道には八重桜とミツマタが植えられていて、春には色鮮やかな光景となる

憧れていたイメージにぴったりの家と場所に住むことができて、本当に嬉しいんです。
できることなら家の周辺だけで生活していたいくらい!

自然豊かな環境の中で子育てが出来ることがとても幸せです。
幸福度が高い毎日を送っています。

 

 

現在の暮らしについて教えてください

現在は、舞鶴市内での歯科衛生士の仕事をこなしながら、「便利と不便、山で愉しむちょうどよい暮らし」をコンセプトに「暮らしごとノマド」の屋号を掲げて活動をしています。
上林や綾部のハーブや草花など自然のものを活かしながら、編み物やキャンドル作りなど好きな手仕事やもの作りを続けて、
今後はみんなで集って和める場所や機会を作っていきたいです。

例えば、羊毛を紡いで糸を作り、それを編んで服や小物を作ることにもここでなら出来る気がします。

 

こちらもお手製の靴下。

上林で採れたハーブを使って作ったみつろうキャンドル

 

綾部での生活はどうですか

子どもたちも綾部での暮らしを楽しんでいます。

息子は、京都市内では同学年が100人近くいたところから、ここでは1学年4人。
とても積極的な性格になったと思います。
もともとドラムをやっていたこともあり、今は上林太鼓も熱中しています。

娘も綾部でフルートを習っています。私もフルートのサークルにはいって演奏しています。
普段は小学校に通い、「シューレのたね」での時間も楽しんでいます。

綾部に来てから、縁や人の繋がりの広がりの凄さに驚いています。
いろんな人がステキな人や店を繋いでくれています。

chirpはれひの竹松うどん…と、綾部には魅力的なお店がたくさんあるので、飽きることがないです。