移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【吉美に移住した経緯】重本晋平さん、愛子さん


重本さんご夫婦
以前住んでいた場所:
(晋平さん)京都府八幡市/(愛子さん)京都府宇治市
現在の住所:綾部市里町(吉美地区)
綾部市への定住:2018年春から

 

綾部に移住した経緯を教えてください

(晋平)綾部に来るまでは互いに京都市内や大阪でデザイン・アートに関わる仕事をしていました。私は母親がもともと綾部出身ということで、子どもの頃はよくおばあちゃんの家に里帰りしていました。いま住んでいる場所も実は親戚の家で、母から「こんな話があるんやけど、どうやろ?」と相談があり、直感で綾部移住を決めました。いま思えば、何か引き寄せられるような不思議なご縁があったんだと思います。
(愛子)移住の話しがある前に、二人でこれからの暮らしや生活についてよく話していました。私自身にとっても、移住の話は自分にとって新しい一歩を踏み出すきっかけになりました。

 

親戚から購入した平屋建て古民家。手を入れなくても住めるほど、家の状態は良かったという。

 

綾部での生活はどうですか

 
(晋平)家のことや仕事のことなど、綾部に来る前とは生活環境がガラッと変わったようでした。ご近所さんとのコミュニケーションがとても気さくで温かくて、顔の見える関係に安心します。仕事を探すのには少し時間がかかりましたが、綾部で知り合った方からの紹介で、自分にぴったりの職につくことができました。
 
(愛子)家とは別に農地がついていたこともあって、自然な流れで「自分たちで野菜を作ってみよう!」ということになりました。ただ、畑仕事は初めての体験ばかりでした。ご近所の方にいろいろと教えていただいたり、自分たちで調べながら試行錯誤をして、なんとか自分たちで食べる分の野菜は収穫できるようになりました。畑に行くといつも発見があるのが楽しいのと、土に触れていると気持ちが安らぎます。私にとって大好きな場所になりました。
 

手書きのプレートは愛子さんの手作りによるもの


 

冬野菜を収穫する晋平さん。自分で育てた野菜はとびきり美味しいという。

 

綾部に住んで良かったと思うことは何ですか。

(晋平)いろいろな場面で「自分が活かされる」機会が増えました。特に地域というコミュニティの中では自治会・公民館活動の役を持つ自分、地元有志のグループに参加する自分、消防団員としての自分など、いろいろな役割があります。それは、煩わしいものではなく「自分が人の役に立っているんだ」という実感があり、ありがたいことだと思っています。綾部の地域コミュニティでは、個人が活きる場面がたくさんあります。それってすごいことだなあと思います。
 
(愛子)人との関係性がとっても濃い。それが私にとっては魅力です。ご近所どうしでいつも気軽に声を掛け合ったり、お裾分けしたり、お互いが気負わずに信頼し合っている関係がとても愛しく思います。あとは、自然を身近に感じることができる環境が気に入っています。花や植物、野菜たちと接するなかで、四季を通して何気ない景色の変化にも感動する日々を過ごしています。

 

地域の祭り行事に参加する晋平さん。自分が「役に立つ」場所が近くにあることが嬉しいという。

 

今後やりたいことはありますか

(晋平)私と妻はデザインやイラストの制作などを一つの仕事にしています。そのスキルを活かして、綾部のまちに何かのかたちで貢献できたらなと思っています。自分たちらしく、人との出会い、つながりを大切に。感謝の気持ちを持って、これからも綾部ライフを楽しみたいです。