移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【志賀郷に移住した経緯】小池やすしさん、由佳子さん

工房に展示してあるのはお二人の作品。やすしさんはガラス工芸、由佳子さんは漆工芸の作家。

経歴や移住を考えたきっかけを教えてください。

1996年に綾部に移住しました。綾部に来る前は滋賀県湖東町(現在は東近江市)に住んでいました。民家の離れを借り、そこから数キロ先にある町営のアトリエを借りてガラス工房と漆工房を営んでいました。

広くて良いアトリエでしたが、吹きガラスの窯は一度火をつけると数か月昼夜つけっぱなしになるので、住まいと工房が一体となった場所を求めるようになりました。

綾部に住んでいた友人に移住を考えていることを伝えるとタイムリーに家を貸して下さる方が現れました。集落の中では少し離れた場所あり、多少音を立てても安心!とすぐに決めました。

周りに家のない一軒家で思う存分創作活動に打ち込める。

住まいと工房の移転は大変ではなかったですか。

借りられることになった古民家は茅葺で、屋根にトタンを掛けることから始まりました。トタンを掛けたことのある友人にお世話になり、私たちも手伝いました。

床やサッシなどリフォームを必要とする場所も多くあり、住みながら時間をかけて少しずつ直していきました。補助金制度などない時代でしたが、友人が手を借してくれたことは本当にありがたかったです。大変と言えば大変でしたが、いい思い出にもなっています。

茅葺屋根に足場を組む。

茅葺屋根にトタンをかぶせていく。トタンをかぶせた茅葺屋根は「缶詰屋根」と呼ばれ、茅は半永久的に腐らず維持できる。

綾部に住んで良かったと思うことは何ですか。

綾部に住んで9年後に子どもを授かりましたが、自然豊かな田舎で子育てできたことは良かったと感じています。

小さい頃は犬と一緒に景色のいい農道を毎日散歩していました。川でも足をつけてよく遊びました。物部保育園でものびのびと過ごせたように思います。年長の時には親子で竹馬を作りました。竹を切り出すことから始めた愛着ある竹馬で、どんどん上手に歩けるようになる姿を見て感動しました。

小学生の時は仲の良い学年に恵まれ、バーべキューやうどん作り、キャンプなどのレクリエーションを楽しみました。一学年8人ほどで一人ひとりが発表する機会も多く、個性を発揮できているように見受けられました。中学、高校と少し大きな世界へ入る時はドキドキしていたようですが、徐々に慣れていっているようです。

友人の手を借り、サッシも入れた。

田舎暮らしで心配なことはありますか。

移り住んだ頃は、よく山に入り美味しい空気を吸ったりキノコや植物を観賞したりして楽しんでいましたが、最近クマの出没が増えて、少人数では山に入らないようにしています。

梅雨から夏にかけてムカデもよく出ます。家の周りにムカデよけの薬を撒いたり、ポイズンリムーバーを身近において注意しています。

 

綾部の魅力をどんなところに感じていますか。

素敵な人がたくさん住んでいると思います。半農半Xでやりたいことを実現し楽しんでいる人、環境を考えて発信したりきちんと行動している人、短歌や俳句のサークルで表現活動している人、弱者の立場を考えNPOを立ち上げた人、地域の子どもたちを見守ってくれている人など、考えれば考えるほど一生懸命な人が多いです。

 

移住を考えている人に何か一言

綾部の中心部と周辺部では環境がずいぶん違います。交通や店舗の数などを見ると当然中心部が便利ですが、周辺部では厳しさも含めて自然をリアルに感じることができます。どちらも見て回って、気がかりなことは遠慮せず色々な人に聞いてみてください。