移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【吉美に移住した経緯】沼田もえさん

以前住んでいた場所:宮城県石巻市
現在の住所:綾部市星原町
綾部市への定住:平成26年

 

自然豊かな星原町で暮らす沼田もえさん。
綾部に移住した経緯を伺いました。

 

--経歴を教えてください

京都府長岡京市出身の出身です。
両親をはじめ親戚一同が、国体に出場したり日本代表も務めたりとスポーツ一家に育ったので、私自身も中学から大学卒業までみっちりとバスケットボール漬けの生活を送っていました。

 

広い室内に様々な楽器が置かれている

関東の大学を卒業した後、今後どう生活しようかと考えていました。
父に付いてスポーツトレーナーのサポートとしてスポーツの世界で生きるか、製菓の道に進むべく専門学校に行くか、鍛えた筋肉を活かしてパフォーマンスをするのか(笑)。
いろいろ考えていた時、とある写真家さんの作品を見て感激したんです。
そこで、写真を撮りながら旅するように生活したいと決意しました。

 

大工をしているご主人が作ったウッドデッキには滑り台が!

 

数年間京都市内で働いたのち東京に転居。
カメラ屋で働きながら日々写真を撮り、週末になると井の頭公園で路上販売をしていました。
そんな折遭遇した、2011年3月の東日本大震災。
自分に何かできることはないかと考えたとき、体力に自信があったので(笑)、ちょうど仕事をやめるタイミングとも重なり5月に石巻にボランティアとして赴きました。

 

お手製の糸かけ曼荼羅

4ヶ月半復興支援に尽力。
毎日がれき撤去と泥かきに追われ、ボランティアリーダーになりコーディネート業務なども請けおうことになりました。
いろんな人と話をしていろんな作業をする中で「復興とはなんだろう」ということを考えるようになりました。

その後3年間、石巻で生活しながら知ったことや現地の様子を知らせたいと、自身で調べた情報を東京などで伝える会を開催していたそう。

 

2014年に石巻を離れ、結婚・妊娠を機に住まいを探すことになりました。
実家がある長岡京市から近い場所で自然に近い暮らしをしたいと考え、京都府内各地で探していたんです。
美山もいいなぁと思ってたんですけど、たまたま震災ボランティアで一緒に活動していた人が綾部市に住んでいたことから綾部市の存在を知りました。
母の病気をきっかけに食事療法を学び実践していたときに、若杉ばあちゃんのことも知っていました。

 

何度か行き来するうちにここの住みたいという思いが募り、移住することになりました。
夫は自営業のため、一人でも知り合いがいたことがのちのちの仕事に繋がっていってとてもありがたく思ってます。

今住んでいる古民家は、購入した当初は傷みが激しい状態だったので、一部屋ずつ生活する部屋を移動しながらほかの部屋をリノベーションしていきました。
家を選んだポイントのひとつは井戸水が湧いていること。
炊事洗濯すべてを井戸水で賄えるのはとても嬉しいことです。