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Uターンして農家民宿を開業
【囲炉裏の宿 蒼鳩庵】

大阪からUターンした四方宗和(むねかず)さんが開業した農家民宿「蒼鳩庵」。日本文化に親しめる多彩な体験や囲炉裏を囲んでの食事などが人気で、遠方からの来客も多い人気の宿です。

実家を活用し「囲炉裏の宿 蒼鳩庵(そうきゅうあん)」としてオープンした宗和さん。吉美地区では初めてとなる民宿の誕生となりました。宿の近くにある天文館・パオを訪れた市外の人たちが夜の星空観望会のあとに宿泊するなど、観光客の受け皿として地域の中で新たな役割が期待されています。

 

囲炉裏のある部屋は食事&団らんの空間に

 

宗和さんは吉美小、綾部中、綾部高と高校までは綾部で過ごし、立命館大法学部を出て大阪の化学会社に勤めました。高校在学中に山の魅力に惹きつけられ、日本の山はもとよりヒマラヤ、ボルネオ、中国、台湾など幾多の山々を歩き、好きが高じて近畿地区山岳連盟の会長まで務めました。

綺麗に手入れされた庭越しに宿をのぞむ

 

二人の息子は既に独立し、妻との二人暮らし。しばらく大阪府寝屋川市の自宅と綾部にある実家を往復していましたが、今は綾部に住民票を移し、ほとんどの時間を古里で過ごしています。実家を改装する際に、自身の趣味で母屋の1階に囲炉裏(いろり)、2階の小部屋をログハウス風に改装し登山の道具や写真などを飾りました。そこへ訪れた友人がこぼした「せっかくだったら一般に公開したらどうか」という言葉がきっかけで、民宿を始めてみたいという思いが芽生えてきたそうです。

気さくな宗和さんの人柄とアットホームな趣ある宿に惹かれてリピーターも増えている

 

綾部に戻ってからは少しづつ民宿開業へ向けて準備を開始。行政機関への申請とあわせて府の補助金を活用して客室になる離れの改装に着手。すべての認可を得てようやくオープンしました。初月こそ予約はなかったものの、少しずつ知人を介した紹介や公式ホームページからの問い合わせが増え、今では1ヶ月平均20~30人の予約が入っているそう!遠くは北海道や島根県から来る人やリピーターも多いみたいです。

自宅近くの畑で農作業をする宗和さん

 

蒼鳩庵では、自家農園にて季節の野菜の収穫や軽農作業の「農業体験」ができます。また、日本文化に触れる機会として、着物体験・豆大福づくり・お抹茶体験などなどプログラムが充実!
さらに、オーナーの経験を活かした自然体験ツアー・バードウォッチングや、周辺登山のアドバイスなど、自然豊かな綾部の地でゆったりとした田舎時間を堪能できることでしょう。

奥様がたてるお抹茶

 

これからは自分の経験も生かして「民宿を拠点とした山歩きが出来るように登山口まで送迎をしたり、登山のノウハウを伝えていくようなことが出来れば」と宗和さん。「それが少しでも地元への貢献になれば」と笑顔で話してくれました。登山で養ったチャレンジ精神はまだまだ健在です。

落ち着いた雰囲気の客間。広々とした空間でキッチン、トイレ、Wi-Fiも完備。家族でもゆったり過ごせる

 

「蒼鳩庵」の案内看板。こちらの看板を目印に(最後の曲がり角に設置されています)

 

囲炉裏の宿 蒼鳩庵
〒623-0005 綾部市里町大坂28番地
TEL 080-1436-8056(四方宗和)
築120年を迎える古民家をリノベーションした囲炉裏のある民宿。民宿オーナーが自ら手入れをする畑には、季節の野菜やこしひかりが溢れる。奥さんが自家農園や地元野菜でこしらえる温もりあるランチ。農業体験、登山や自然体験、そして着物やお抹茶体験など、日常の喧騒からはなれ、特別なひとときを過ごしませんか。
その経験をもとに世界の山の話や近郊の山歩きへのアドバイスなど致します。大自然に囲まれ、山にも海にも近いこの綾部の地で、のんびりと休日をお過ごし下さい。

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大人8,000円(1泊2食)
小学生4000円 素泊4,000円(朝食付き)
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