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ホンダ自販京都(自動車専門店)

地域密着型の事業を

自動車業界に今、「百年に一度」の変革期が訪れているといわれている。電気自動車への移行とともに、AI(人工知能)を活用した自動運転の実用化が現実感をもって語られ始めてきたことが背景にある。過去の100年とは全く違う構造変化に直面する同業界では、トヨタやフォルクスワーゲンといえども10年後、20年後がどうなっているか分からないというのが現実だ。
電気自動車への移行や自動運転技術の実用化が現実となるときに登場してくるのはグーグルやアリババといった異業種企業などとささやかれているが、そんな時代への対応も想定し準備をしながら自動車業界は今の時代を生き抜かねばならない。

創業70周年を控えた会社を率いる下川社長

ホンダ自販京都(下川暢樹のぶき社長)は現社長の亡父下川好信さんが1953(昭和28)年にホンダのバイクの販売・修理を主に設立したのが始まりだ。業界は今後難しい対応を迫られるが、下川社長は、2年後の70周年を大きな節目ととらえ「地域になくてはならない会社に」と全員が一丸となって取り組む構えだ。

先代社長は全国ホンダ会の会長

会社の沿革と現状を教えてください。
1953年7月に私の父好信(3年前に死去)がホンダをメーンとしたオートバイの販売・修理会社を現在地で立ち上げました。その後、戦後の日本経済の高度成長とともにモータリゼーションが進み、事業主体はホンダの四輪車に移行。今はスタッフ6人態勢でホンダを中心にした自動車の販売・修理を行っています。

35、6年前の先代社長を知っています。その頃は全国を飛び回っておられました。
父は当時、ホンダ自販店1千数百社でつくる全国ホンダ会の会長を務めていました。福知山市内にホンダの部品供給と修理を行うサービス工場があり、ホンダ創業者の本田宗一郎氏が来られました。その時の父と二人の写真があります。

ホンダ創業者の本田宗一郎氏(左)と写真に納まる下川初代社長=福知山市土師で

軽オイル交換は2千円でサービス

日本経済が低成長となり、やがてバブルが崩壊。自動車を取り巻く環境が激変しましたが、御社の経営方針と大切にしていること、そして今後どんな会社を目指しますか。
高度成長期から時代は大きく変わりました。自動車社会の変化に合わせて自動車販売・修理会社も対応せねばなりませんが、これからは自動車だけでやっていくのは難しいと思います。ただ、AIを使った自動運転の時代がすぐそこまで来ているといっても、3年後とか5年後に今の自動車が一台もなくなることにはなりません。自分が住む近くには車の修理などサービスをするところが必要です。ですから弊社は今後も、地域密着型の事業活動を展開していきます。

今、御社で力を入れておられることは。
2年後の会社設立70周年に向けて「コロナに負けるな! 応援キャンペーン」として9月30日まで、軽自動車のオイル交換を税込み2千円でサービスします。自動車のメーカーは不問です。また、昨年から始めましたが、「楽天の車検」がお得です。楽天ポイントを貯めている方々に好評で、例えば車の部品を買って頂いて取り付けをするときには綾部ならホンダ自販京都へどうぞ。

府道福知山綾部線に面したホンダ自販京都の本社

地域の様々な事業者と提携 経済の循環を

日本の自動車販売・修理業界の今後の生き方についてお考えを聞かせてください。
10年ほど前から「お客様に喜んでもらうには、どうすれば良いのか」と考えてきましたが、例えば私たちと建築やガス・水道関係など地域の様々な業種の事業者との提携はどうか。互いにメリットさえあれば提携は可能だし、相互協力によって地域内で経済の循環をはかることが重要だと思います。

お客様応対用のスペース

 

ホンダ自販京都
綾部市大島町沓田17―1
電話 0773-42-0197