sanbon(中華料理)
味に惚れ込む常連が続出
中華料理店「sanbon」を経営するのは山本雄大さん(福知山市在住)。
山本さんは高校時代から貪欲に料理を学び、31歳の若さで独立しました。
飲食店の評判を左右する最大の要素は間違いなく「味」。sanbon はまさに味で口コミが口コミを呼び、自ら宣伝することもなく常連客を増やしています。
食通にも高く評価される sanbon の味
食材や調味料選びに妥協せず、基本にのっとりながら独自に工夫を重ねるやり方が山本さんの料理哲学です。
たとえば看板メニューの麻婆豆腐に使うのはひき肉ではなく、包丁で大きめに切った牛肉。山椒の実も包丁で刻んで使います。そうすることで食感を楽しめ、噛んだときに山椒の爽やかな味が口の中に広がります。
酢豚も人気です。豚肉は3時間煮込んだあと、調味液に半日漬け込むという下準備をします。これによって口の中でとろけるような食感になり、豚肉の脂が持つ甘みが増すので、食べた人はみんな食感と味に驚きます。
食べることと料理をすることが好きなので「もっとおいしいものを」と工夫を繰り返していたら、そういうやり方になりました。だから手間をかけているという意識はないのです。
と山本さん。
ランチも人気。週に何度も通う人も。
ランチのメニューは麻婆豆腐と酢豚、エビのチリソースの定食3種類。さらにサイドメニューとして、鶏の唐揚げや蒸し鶏、棒棒鶏、よだれ鶏、玉子スープも追加できます。
食材さえあれば注文に応じてメニューにないものでも提供します。
食材や調理法、調味料の組み合わせで「料理のバラエティーは無限大」と山本さんは言います。
気になる山本さんの経歴
山本さんは京都市の太秦の出身。高校時代はずっと中華料理店でアルバイトを続け、調理専門学校の「辻学園」で本格的に学んで、国家資格「専門調理師・調理技能士」を取得しました。
有名店やホテル内の飲食店などいくつかの店で修業を積み、同学園の中国料理部門で1年間、教壇にも立っていたという本格派です。
その後、友人が経営する福知山市のイタリア料理店を手伝ったあと、独立。「sanbon」の屋号は「山本」を音読みしたものですが、「京都府内で3本の指に入る店を目指す」という目標も含んでいるということです。応援したくなりますね。
【住所】綾部市本町5丁目26
【営業時間】午前11時半~午後2時15分、午後6時~同9時
【定休日】月曜定休
【席数】カウンター8席
【駐車場】3台(店の奥、「山本」と表示のあるスペース)