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子育てParenting

綾部のPTA活動について 2

2015~2022年にかけて、綾部市内の小・中学校でPTA役員を経験した30人に活動の実際について聞いてみました。

 

学校、保護者、地域の雰囲気は?

市内中部

・地域は広いが少人数なので親子で顔見知りになり、みんなで協力し合っている。
・1学年の児童数は平均10人前後。代々同じ地域に住み続けている家庭が多い印象。学区内にニュータウンがあるので20~30代の若い保護者も多い。
・雰囲気は温かく、仲良く、楽しそう。

 

市内西部

・地域の方の協力がすごい。
・地域とのつながりを大切にしている。
・家庭数が少なく地元で生まれ育った保護者も多いのでわきあいあいとしている。
・保護者全員の顔が分かる。
・保護者同士が関わりやすい。
・全体的に保護者間が協力的、アットホーム。
・少人数のため子供たちもその親も家族ぐるみ付き合いができて親密になりやすく、先生との関係も築きやすい。
・全校で50人以下だったので、同学年だけでなく全校一斉の活動も多く、わきあいあいとした感じ。
・ずっといい雰囲気が続いています。
・同級生16人という少人数の中、学校と地域との繋がりが深いと感じた。
・全ての教職員の方々は全校生徒を知っており、多くの保護者同士も顔見知りで家庭的。
・少人数で一人ひとりの個性が尊重され、とても良い雰囲気。ただ、これ以上人数が減ると少なすぎると思うので少子化対策は必須。
・数年前までは先生方の雰囲気がよくておおらかな学校でしたが、この数年で堅くなって自由な雰囲気がなくなった気がします。

 

市内東部

・小規模で子どもたち同士はもちろん、保護者同士も仲良く、保護者と教職員との連携も取れており、PTA活動についても協力的な保護者が多いと感じます。
・和やか
・アットホーム
・大家族的な感じ

 

市街地

・明るい雰囲気、和やか、真面目
・行事一つにしても人数が多いため迫力があるが、それをまとめる先生方は大変そう。
・1学年3クラス。我が子の学年は4クラスあった。市内で1番のマンモス校にしては、特に問題はなさそうでわきあいあいとしていた。
・先生方の研究熱心さが伝わる。学習面、友達関係にもきめ細やかな指導が見られた。
・プログラミング教育の研究授業で全国からたくさんの教職員が集まった。
・小学1年生から外国語の授業があって、ALTの先生と日本人教師とで楽しく親しみやすい授業をしている。
・放課後学級は校内と近所に4学級ある。

 

 

PTA役員経験の中で苦労したこと、困ったこと

・自分が育った所との学校の規模や地域との関わり方、市教委との関係などのあり方などが大きく異なり戸惑った。そして理解できるのに時間が掛かった。

I・Uターンすると、このような戸惑いを持つ人も少なくありませんが、この方は次の設問のPTA役員経験の中で印象に残ったこと、良かったこととして、
・知らなかった学校と地域の関わりや歴史が身近になった。
・学校へ行く機会が増え、教職員の方々の意外なところを観る事が出来た。
ということを挙げていました。

・学校との打ち合わせ
・地域の合併があり、その調整が大変でした。
・委員長の時、意見をまとめる事が難しかった。
・違う感性の保護者を統一すること。
・色々な考えの保護者がいるなと改めて思った。
・メンバーで随分雰囲気が違う。既知の間柄であるかないかは別にして気が合う人同士でやるのが一番だと思った。
・挨拶の内容を考えること(でも勉強になりました)。
・人前で話すのが苦手。
・挨拶を考えるのが苦手なので少し困りました。

知り合って間もない人たちと限られた時間で話し合い、結論を出さなければいけないのは本当に難しいことです。また苦手なことに挑戦しなればならないのは大変ですが、貴重な体験ができる機会であるのも事実です。

・コロナ禍でほとんどの行事が開催できなかった。
・コロナ対応(何もできなかった)
・コロナ禍による判断等
・コロナ禍での行事など人により判断が異なる場合は、ことなかれの方向(コロナ禍では自粛方向)に流れてしまい、なかなか腹を割った熱い議論ができないこと。
・コロナ禍で感染予防の為に、例年通り実施していた資源回収や美化作業などが出来なかったこと。

2020年度から新型コロナウィルスの影響で多くの活動や行事が中止になり、前例のないPTA活動が続いています。その間に会長・副会長に就いていた人たちに多かった意見です。

・下の子どもが小さいので、夜の会議に出席しにくかった。
・毎月の役員会。夜に子どもを家に置いて、夫に頼んで家を空ける事が苦痛だった。
・夜に会議があるので、子どもを留守番させて出ることが心配だった。未だにオンライン未対応。
・会議の参加が仕事と重なり大変に感じた。

オンライン化が進むと負担がかなり減るのではないでしょうか。

・副会長に限っては、男女1名ずつ選出され、仕事内容も男女で分かれている。例年通りの活動、抜本的に見直す機会がない。PTAに入りたくない人の意見は届いているのかわからない。
・例年通りの仕事をこなすので精一杯というのが実態という印象。

PTAも構造改革が必要です。1年という期間で、またそれを誰がやるのかというのが大きなテーマです。

・助けあってできたので大変なことはないです。

このような思いで1年間の活動を終える人が増えたらいいですね。

 

役員経験の中で印象に残ったこと、良かったこと

・各行事に参加して、子供たちの頑張る姿や楽しく過ごす様子が見られた。
・子どもたちの成長を見守れてよかった。収穫祭でシシ鍋を作り、みんなで味わえたこと。
・子供のことを一番に考え、思い出に残る行事内容を企画立案できる立場にあること。また、その行事等で子供や保護者が喜んでくれたこと。
・会長として一年間の行事を通して子供の成長を身近に感じられたこと。

普段は自分の子どものことや家庭での様子しかわからないものですが、学校での様子、仲良くしている友達やクラスメート、他学年の子どもたちのことを知るのは嬉しく、新鮮な驚きがあります。

・保護者間や先生方といろいろと話ができたこと。
・学校、先生とよい関係を築く事ができた。
・日頃話すことのなかった方との接点になる。
・子どもと接する機会が増えた。先生との距離が縮まった。講演会でいい話を聞けた。
・他の役員と仲良くなったこと。
・普段接する事のない保護者、先生方と話が出来てよかったです。
・活動していると知り合いが増える。人が少ないので、みんなが力を出し合っている。
・一体感が生まれる。顔見知り、知り合いが増えて保護者同士も仲良くなりやすい。
・校長先生、教頭先生と顔見知りになったので、その後も何かと相談しやすく感じたこと。
・役員を通じて知らない方とつながれた。
・先生・地域・PTA会員の方々と今まで以上に行事を通して交流出来たこと。
・普段知りあいになれない人たちと仲良くなれました。
・普段関わりの少ない保護者と交流できたことは、PTA役員をしていたおかげだと感じている。
・人とのつながり

「学校や先生、保護者同士の距離が縮まったこと」を挙げる人が圧倒的に多かったです。

・6年生のキャンプ、体育祭、PTA大会

小学校最後の学年行事、運動会や体育祭は親にとっても思い出深い行事ですね。

・コロナ前の懇親会は楽しかった。

懇親会は、本部役員同士、校長先生や教頭先生などPTAと関わりの深い先生たちとの、会議やPTA行事とはまた違った交流の機会です。

・市PTA連絡協議会(通称・連P。市内小・中学校のPTAをとりまとめる団体)に参加し、市内の他校の保護者の方、先生方と活動する事が出来たこと。
・長岡京市の連P行事に参加し、他校の取り組みも知れたこと。

会長・副会長は市PTA連絡協議会に所属し、交流することができます。その他の本部役員も京都府内各地で開催される連P行事に参加する機会があります。

・学校の活動内容がよくわかったこと。
・学校活動に対する理解度が高くなり、一つひとつの行事の大切さや良さを理解できた。学校との距離感か近くなった。
・本部役員をしないと解らなかったPTAの規約や会議の内容を知る事が出来た。

言われるままに何気なく参加したり、「こんなことが本当に必要なの?」と内心思っていた学校生活の色々やPTA活動に対しての理解が深まると、ありがたみを感じることが増えて、学校やPTAと良い距離感が生まれるように思います。

・小学校が表彰されたこと

PTA活動に関わっていると励みになる出来事ですね。

 

Vol.3に続きます。

綾部のPTA活動について 3