移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【豊里に移住した経緯】
大力浩二・聡美さん夫妻

夫婦で綾部に移住してきた大力浩二・聡美さん。
移住された経緯や今の想い、今後についてを伺いました。

--経歴を教えてください

(浩二)長く関東でサラリーマン生活をしていましたが、2016年に夫婦で綾部へ越してきました。以前から大量生産・大量消費の循環を生み出す都会での仕事や生活に疑問があり、両親の死や3.11などを通して「いま自分は何をすべきか?」を真剣に考えるようになったことが移住を決断したきっかけになりました。

 

(聡美)夫と相談していくなかで、自然環境の豊かな場所で自分たちのやりたいことができる場所へ移り住みたいという気持ちが芽生えていきました。

 

 

 

--移住するまでの経緯を教えてください

(浩二)移住先をいくつか探している中で、塩見直紀さん著の「半農半X」に出会い、綾部も候補地に。初めて綾部を訪れたときに立ち寄った上林地区にあるカフェで、窓の外に広がる田園風景に感動し、ここに決めようと意思が固まりました。2回目の綾部訪問であるイベントに立ち寄った際には、農家民宿クチュールを営む工忠さん夫婦に出会い、二人に刺激を受けたことでより綾部に心惹かれる気持ちは強くなっていきました。

他にも綾部を移住先に決めたポイントとしては、風景が広々している、雪が降る量(聡美さんは雪が好き)、地理的な広さ、市民の多さ、自然環境や気候、すべてにおいて「ほどほど」にちょうど良い加減だったことです。

 


(聡美)綾部へ移住する前に、栃木県那須で行われた「地方で仕事を創る塾」に参加し、自然と付き合いながら自ら仕事を創り出すノウハウを得ました。その場所で同じ価値観を持った仲間に出会えたことが大きな転換になり、いまの綾部での活動にも生かされています。

都会での生活から解放され、里山の近くで自分たちらしい生き方をしたいという想いを持っていました。

 

 

--移住前と比べて働き方や生き方に変化はありましたか?

(聡美)まずは自分たちのやりたいことを声に出して言うこと、声にすることでそれを聞いて共感してくれる人とも出会えたし、そんな出会いが「うまい具合に」つながっていくことで少しづつ仲間が増えていきました。

 

 

(浩二)自分たちが言い出しっぺになって実現した事としては、2018年からはじめた「小さなアースデイin里山ネット綾部」があります。このイベントでは、地元の方と移住者が一緒になってできることをテーマに色々な試みをしています。また同時期から綾部のローカルラジオFMいかるの市民パーソナリティとして二人で番組を持つことになりました。

「小さなアースデイin里山ネット綾部2018」(里山ねっと・あやべにて)

 

現在は定職につかず、いままで貯めてきたお金を使いながら生活していますが、これからは綾部で自分たちのやりたいことをどうやって仕事に結びつけられるかが課題。稼ぎは少なくとも、低空飛行でやっていきたいです。お金がなくても「なんとか生きていける」という気持ちで。

二人らしい企画で、ラジオパーソナリティーとして活躍する(FMいかるスタジオにて)

 

移住する前は不安よりもワクワクのほうが大きかったです。まずは行ってみて、ダメならまた別の土地へ移動すればいい。「なるようになるだろう」という気持ちでいました。

 

--今後の展望を教えてください

(浩二)現在、イギリスにあるシューマッハカレッジに1年をかけて留学しています。半農半Xの「X」を見つけるのが難しい時代、それをどうやって見つけていくのかを学ぶ場としてチャレンジしたいと思いました。また、留学を通して学んだこと、得た人脈などを綾部に還元していきたいです。そして最終的には「綾部に大学をつくる!」という目標を掲げています。

 

 

(聡美)まだまだ道の途中。「共感で動く」「ワクワクすることを優先する」などのコトバを指標に、自分たちなりの生き方を綾部で探求していきたいです。

シューマッハカレッジで学び合う仲間と大力夫婦(イギリスにて)

 

大力家の”えんがわproject
「大力家の”えんがわproject ~綾部に大学を作ろう!」は、”えんがわ”でのんびりと過ごすような、持続可能なスローライフを提唱します。
大力さん夫婦の活動はこちらより