移住立国あやべ

綾部からの声Voice

【志賀郷に移住した経緯】加茂 学さん

以前住んでいた場所:奈良県奈良市

現在の住所:綾部市向田町

綾部市への定住:2013(平成25)年~

 

綾部に移り住むことになった経緯

加茂さんは生まれも育ちも奈良県。成人を迎え、社会人になって家庭を持ち、36年間を奈良市で過ごしてきました。

田んぼや畑仕事に関心を持っていた妻・説子さんの発案で、綾部市の定住・地域政策課が開催する空き家見学ツアーに参加したことが綾部とのつながりを持つきっかけでした。

その後、志賀郷地区に暮らす大工の金田克彦さんが主催するワークショップ「やってまおか計画」(山で木を伐り一年かけて自分たちの手で小屋を建てる)に家族で参加することを決め、綾部に毎月訪れるようになりました。

月に1~2回、週末の夜になると農家民泊「ぼっかって」に宿泊し、ワークショップの参加者やすでに移住した人たちと食事を共にして過ごすうちに綾部への移住が身近なものになっていきました。

2013年秋に移住を実現。最初に入居した家に3年間住んだ後、現在の家を購入しました。妻、長男、次男、三男の5人で暮らしています。

加茂さん一家。表札の文字は加茂さんによるもの。

 

書道との出合い

長崎県に暮らしていた母方の祖父が書道教室を開いていました。幼かった加茂さんは帰省するうちに祖父と一緒に筆を持つようになり、近所の書道教室に小学2年生から6年生まで通いました。

中学校に進学すると部活に励む毎日が続き、高校では音楽に熱中。高校の選択授業で書道を選ぶも書に向かう機会はめっきり減りました。

年月が経ち、長男が小学2、3年生になった頃、偶然にも加茂さんが子どもの時に教わっていた書道教室に通うことになりました。

長男の送迎をするうちに恩師から「久しぶりに書いてみたら」と声を掛けられたことが転機となって、「もう一度やってみよう」という気持ちが生まれました。30歳の頃のことでした。目標を「五段」と定め、5年ほどかけて取得しました。

その後、長男の友達に頼まれて教える立場となり、綾部に移住後は金田さん宅や同じく志賀郷地区にある「そば処 あじき堂」に場所を提供してもらって本格的に書道教室を始めることにしました。

週に3回は教室で教えているので、普段は書道の基本に触れていることの方が多いですが、自身も書家から学び続けており、基本と自由な表現の両方を大切にしているそうです。

年に一回は市内や近隣市のカフェ、ギャラリーで個展を開催し、書を探求する日々を続けています。

加茂さんのアドバイスを受けながら、それぞれが黙々と半紙に向かう。学校で習字の授業が始まる小学3年生から習い始める場合が多く、中には中学生になっても熱心に続ける子も。

 

課題の手本を書く加茂さん。

 

 

【書道教室】

現在は自宅と「市民交流プラザふくちやま」(福知山市駅前町)の2カ所で開講しています。

[自宅]

綾部市向田町上大門20

開講日/火曜(午後6時~午後8時)、土曜(午前9時~午後0時 ※隔週)

受講料/子ども3,000円(月4回)、大人5,000円(月3回)

[市民交流プラザふくちやま]

福知山市駅前町400

開講日/木曜(月3回)、子ども 午後6時~午後7時30分、大人 午後7時30分~午後10時

受講料/子ども3,000円、大人5,000円

※いずれも準備を含めた所要時間は、子どもが1時間程度、大人は1時間30分~2時間程です。