綾部の移住者に率直な気持ちを訊いてみた Vol.2
移住者は古民家志向
移住者はどんな種類の家に住んでいるのでしょうか。移住者の多くは古民家を好んで選ぶ傾向があります。自然素材でできた古民家は里山風景によく馴染み、自分でコツコツと手を入れていく楽しみがあります。
アンケートの結果、持ち家と賃貸を合わせると7割近くの人が古民家に住んでいるのがわかります。
茅葺屋根にトタンをかぶせた古民家が綾部にはたくさんあります。こういう屋根を「缶詰屋根」といって、トタンの塗装が傷む前に再塗装して維持していけば、中の茅葺は半永久的に持ちます。
家はどうやって探したの?
「綾部市の空き家バンクで」が32.7%ともっとも多く、「知人からの紹介」、「綾部市の不動産会社で」、「個人売買」と続きます。祖父母や両親、親戚から譲り受けたという人も見られました。
綾部市の空き家バンクがよく利用されていることがわかりますね。写真のみならず、多くの物件でビデオで物件内部を見ることができますから、ぜひお試しください。
家の改修工事はどうしましたか?
意外なことに「改修していない」という人が多く、3割はそのまま住んでいるとの回答。「工務店に依頼した」も約3割。DIYでコツコツと時間をかけて手を入れていく人も多いようです。
仕事はどうやって見つけたの?
「移住前からの仕事を継続」が32.7%と一番多く、3人に1人は暮らしの場に左右されない職種のようです。「起業」する人も約3割いるので、合わせると6割以上の人が綾部での求人に依存していないことがわかります。「ハローワークで」と「求人広告で」を合わせても約15%と比率は低いのは興味深いデータですね。
移住後、世帯収入は増えた?減った?
約6割が「減った」と答えていますが、移住者の顔を見ると誰もがシアワセそうなのが印象的です。なぜでしょうね?
年間支出を移住前と比べると?
半分以上の人が「減った」と回答しました。収入が減れば支出も減る、と言えば当たり前のことかもしれません。ただ、お金だけでは測れないのが田舎暮らしの価値なのだと思います。お金は大事ですが、何でもお金で買うのではなく、自分で作ったり生み出したりすることが田舎の生活では多くなるのではないでしょうか。そしてそこに多くの移住者はシアワセを見出しているように感じます。
支出が「増えた」という理由としては子育て世代の比率が高く、育児や教育費の出費が増加したことや、車のない生活をしていた人が複数台の車を所有するようになったこと、水道光熱費の負担が増えたことなどが考えられますね。
さて、それでは次回は移住者がどれぐらい今の暮らしにシアワセを感じているのかを見てみましょう!