綾部の移住者に率直な気持ちを訊いてみた Vol.4
移住に当たって国や地方自治体などの補助金を活用することができます。
補助金を受けるには条件があるのですべての人が活用できるわけではありませんが、事前に知っておくかどうかの差は大きいので、「あやべ定住サポート総合窓口」などに問い合わせてみましょう。
移住する際に活用した支援、補助金は?(複数回答可)
回答はこうなりました。
1 38.2% あやべ定住サポート総合窓口の支援
2 29.1% 空き家活用定住促進事業費補助金
3 9.1% 水源の里定住支援給付金
4 9.1% 木造住宅耐震改修等事業補助金
一方で半数以上の人が「何も活用していない」と回答しています。活用しなかったのは「補助金の対象外だった」という理由だけでなく「支援や補助金の存在を知らなかったから」という人も複数見られたので、後悔しないように調べておくことが肝要でしょう。
自治会には入っていますか?
自治会の存在、気になりますよね。
このようにほとんど人が自治会に加入しています。自治会は文字通り暮らしの場を自分たちで治め、維持していくための組織です。綾部では自治会が行政の領域をもカバーしています。もう少し知りたかったら「ここらへんの教科書」の「自治会に入ろう」を読んでみてくださいね。
自治会に「入っていない」と答えた人に理由を聞くと「誘われていないから」「まだ住民票を移動させておらず、仕事も忙しい。また避けられている感がある」という回答でした。移住者の自治会への参加意識は総じて高いのですが、少数ながら住民・移住者双方の「遠慮」もあるのかもしれませんね。
農のある暮らしをしていますか?
田舎で米や野菜を育てたいという人は多いです。農のある暮らしは家庭菜園のような「小さな農」も含む生き方。
このように76.4%の移住者が農のある暮らしをしています。農村志向の強さがわかりますが、実際、半農半Xのスタイルを体現している人が多いのです。
農はどのように始めましたか?
農のある暮らしをしていると答えた人に訊いてみました(複数回答可)。
・近所の人たちからやり方を教えてもらった 56.1%
・自分でインターネットなどでやり方を調べた 43.9%
・何もわからないままとにかく始めた 43.9%
・農機具などは不要なものを無料または格安で譲ってもらった 39.0%
「何も経験のない自分に米や野菜を作ることができるだろうか」という声をよく聞きますが、多くの移住者は「案ずるより産むが易し」を実践しているようです。とにかく田んぼや畑を始めてみて、わからなけばご近所さんに教えてもらったり、インターネットで調べてみたりして、試行錯誤しながらどうにかこうにか収穫!そうして積み上げた経験は間違いなく血となり肉となり、身についていきます。知識と技術を蓄積していきながら、農作業を通じて近隣との交流を深めている移住者が多いのです。
さて、次回Vol.5では移住者の「綾部の意外だったこと、驚いたこと」「移住前に知っておきたかったこと」など、またまた興味深いことをお見せします。