移住立国あやべ

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綾部の気候が気になりますよね

綾部に移住を考えているみなさんは、綾部の気候が気になるところでしょう。綾部の四季はこんな感じです。

四季折々の美しい風景は折り紙つき!

綾部は東西に長い(東西32km、南北15km)地形で、高低差もあるため、エリアによって気候も異なりますが、総じて四季のはっきりした気候。夏はじりじりと暑く、冬は芯から冷える寒さです。夏の最高気温は35度を超える日も珍しくなく、冬は零下5度を下回ることもあります。

上林の美しい新緑。

 

一年を通して湿度は高めで、女性からは「肌がしっとりする」という声が聞かれます。その代わりカビが生えやすく、洗濯物は乾きにくいというデメリットもあり、湿度対策はきっちりした方が良いでしょう。また冬はどんよりと曇った日が続くことが多く、日照量が少なくなります。これは山陰、北近畿、北陸などの地方に共通する特徴です。

冬になるとどんよりとした日が続く。

 

丹波霧って?

まずは綾部の気候の特徴のうち、あまり歓迎されない点を述べました。
こう書くとネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、綾部の四季折々の風景は本当に美しく、どの季節に写真を撮っても絵になります。

丹波霧と古民家。

朝、霧が出ることが多いのも綾部の特徴で、霧は見慣れた風景を幻想的に変えてくれます。この霧は「丹波霧」と呼ばれ、遅くても昼前には消え、そのあとは嘘のようにきれいに晴れることが多いのです。

星空を見上げる日が増えます

高い建物がないので空が広く、空気が澄んでいて、街の灯りも少ない綾部では、美しい星空をぜひ見上げてみてください。

古民家の屋根の上に広がる満天の星空。

特に冬の星空は残照の影響が小さいので、満天の星空にため息が出るほど! 街灯の少ない地域では肉眼で天の川も見えますよ。昔習った北斗七星やカシオペア座、昴(すばる)の六連星などもすぐに見つけられるでしょう。しばらく見上げていると流れ星もきっと見られるはず。

それでは綾部の春夏秋冬それぞれの特徴をお話ししましょう。

■春

2月の下旬になると春らしく感じられる日が出てきます。3月ともなれば本格的な春。でも突然「寒の戻り」があるので油断はできません。5月初旬でさえ霜が降りることがあります。

満開を迎えた綾部市梅林公園。

そうは言っても綾部の春はとても心地よい季節です。綾部はどこへ行っても低い山に囲まれていますが、山はみんな新緑に覆われて、瑞々しい風景に心が和みます。

暖かい陽射しに誘われて次々と花が咲く。

あちこちでモクレンが咲き乱れる。

山の木々の新緑と花。

 

ツバメがやってきて軒先に巣をつくり、ヒナが生まれることもよくあります。

■夏

気温が徐々に上がっていきますが、6月中旬ごろまでは湿度が低く、心地よい暑さです。ただし梅雨入りすると一気に蒸し暑くなり、7月中旬ごろからは最高気温が35度を超える猛暑日も出てきます。

強い陽射しが作るコントラスト。

冬が寒い綾部なので「夏も涼しいのでは?」と思われるかもしれませんが、最近の綾部の夏はエアコンがないと正直、厳しいかも。日中の屋外での仕事は見合わせた方が良いでしょう。

気温がじりじりと上がる。

アジサイの花が涼しげ。

 

近年は長雨になったり、日照りが続いたりと不安定な夏が多く、雨も穏やかに降るのではなく、いきなり豪雨になることがよくあります。これは綾部に限ったことじゃないですね。

でも夏の青々とした田んぼや山の風景、夏の陽射しが作る力強いコントラストは実に美しく、暑さも和らいだ夕方にヒグラシの声が聞こえてくると「ああ、いい季節だな」と感じます。

■秋

9月中旬になると暑さは一段落。気温も25度前後で過ごしやすい季節になります。

錦絵のような紅葉。

鍛治屋町のもみじ山。

綾部の秋は「朝晴れた日は夕方から必ず雨が降る」と言われるほど雨がよく降ります。しかし日中はとても過ごしやすく、田んぼや畑での仕事や草刈り、庭の手入れといった外での活動もはかどります。山は紅葉に染まり、無数のトンボが山から下りてきて乱舞します。

朝日と霧と天日干しの稲。

大本神苑の池に浮かぶ落ち葉。

古民家と黄葉。

 

■冬

11月からは気温がどんどん下がっていき、12月中旬になるとそろそろ初雪が見られるようになります。

雪景色の向こうに朝日が昇ってくる。

車は12月に入ったら冬タイヤに交換しないと、いきなりの積雪や路面凍結で慌てることになりますから気をつけましょう。冬タイヤは必需品ですのでご注意ください。車もできれば4輪駆動の方が安心。日中の気温は0~10度ぐらいの日が多いですが、明け方には零下5度を下回る日もあります。

雪について

もっとも気になるのは綾部の雪事情ではないでしょうか。

寒い朝、古民家から立ち昇る煙が暖かそうだ。

積雪量はエリアによってかなり異なりますが、中心市街地ではよく積もっても10~15cm程度です。しかし一部の山間地になると一晩で30~50cmも積もることがあり、奥上林地区や中上林地区では1mを超えることもあります。2021年暮れから22年1月にかけて綾部は数十年ぶりと言われる大雪に見舞われ、交通機関や住民の暮らしが大きく影響を受けました。

モノクロの風景。

 

主要道路は行政が除雪してくれますが、脇道や歩道は自治会や個人の力で雪かきをしなければならないので、雪かき道具は常備しておく必要があります。個人でも小型の除雪機を所有している人が少なくありません。大雪になると車を出すこともできなくなる場合があるので注意が必要です。

とは言え、冬の間ずっと雪が積もっているということではありません。時々降っては積もり、何日か経てば溶けて、また積もるといった感じです。雪かきは汗をかきますが、雪の風景はとてもきれいで、冬の楽しみでもあります。子どもたちはかまくらを作ったり、そり遊びをしたりと大喜びです。