雪中の花 あやべ四季彩々 2021年11月11日 この季節、あちこちに見られるフキノトウ。 雪や霜をものともせず、硬い土を割って顔を出すフキの花径だ。フキの葉とは地下茎でつながっている。枯れた野原にフキノトウの鮮やかな緑はよく目立つ。 「春の皿には苦みを盛れ」ということわざがある。フキノトウや春の七草の苦みが、冬の間に体内に溜め込んだ老廃物の排出を助けてくれるのだ。フキノトウは開く前の堅いうちが食べごろ。開くと苦みが強くなるからだが、それもてんぷらなどにすれば和らぎ、病みつきになる春の味覚である。 関連キーワード 上八田町西八田あやべ四季彩々里山雪風景 関連記事 暮らし 2019年09月02日 秋の朝日 霧の多い季節になった。肌寒い朝、霧の向こうから昇ってくる朝日の光は暖かく柔らかい。霧がベールとなって、光を分散させるのだ。風景の輪郭もにじむ。台風と木枯らしにあおられた柿の木はほとんど落葉し、広がる枝だけがシルエットとな… 暮らし 2019年08月28日 群青色の田んぼ 日が暮れてもしばらくは山の向こうから光が差して明るさが残る。これを残照という。次第に空の青が濃さを増し、やや紫を帯びた群青色が田植えを終えた田んぼに映り込んでとても美しい色合いを見せる。この色合いは一瞬で変化していくので… 暮らし 2021年11月11日 田植えをする家族 4月下旬から始まった田植えのシーズンも終盤。ほとんどの田んぼでは植えたばかりの苗が薫風にそよいでいる。田んぼの仕事も時代とともに機械化が進み、今では家族みんなが力を合わせるのは田植えぐらいのものだ。田植え機… 暮らし 2019年08月28日 霧と古民家 霧にかすむ景色がこの季節の風物詩。綾部では珍しくない自然現象だが、霧の作る幻想的な雰囲気は日常の風景を別のものにする。 上八田町で芸術活動を行う関輝夫さんは「上八田は日本のバルビゾン」だと言う。バルビゾンはパリの南にある…