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霧と古民家

霧にかすむ景色がこの季節の風物詩。綾部では珍しくない自然現象だが、霧の作る幻想的な雰囲気は日常の風景を別のものにする。

上八田町で芸術活動を行う関輝夫さんは「上八田は日本のバルビゾン」だと言う。バルビゾンはパリの南にある小さな村だが、その美しさにミレーをはじめとする画家がたくさん集まった。今でも多くの観光客が訪れる村である。

この風景を見たとき、ミレーら「バルビゾン派」の絵のようだと感じ、衝動的に写真に収めた。秋の里山に立ち込めた霧が、柔らかな朝日をさらにやさしくして、そのまま絵画のような風景に見えた。