綾部のPTA活動について 3
2015~2022年にかけて、綾部市内の小・中学校でPTA役員を経験した30人に活動の実際について聞いてみました。
学校やPTA活動に対して、助かったことや有難かったこと、良いことだと思ったことは何ですか?
・少ないPTA会員でもそれぞれが助け合ったり、意見交換する事ができた。
・少人数校とはいえ、同じ学年の親子が集まる機会はPTAの企画でしかないので貴重だと思う。
・保護者の方々、先生方と接する機会が増え、絆を深める事ができるところが良いと思います。
・普段から先生や保護者と顔見知り。個性を知ると付き合いやすい。
・普段知りあいになれない人たちと仲良くなれました。
・学校と密になれること。
・知り合いが増えるので、学校に顔を出しやすくなる。
・保護者同士や先生とのつながりが強くなる。子供の学校での様子がより分かる。
・子供たちの学校での活動をより深く係る事が出来た。
・子供達と共に学校での事を共有できる。
・いろんな経験ができて、子供と一緒に成長できた。
役員をすると顔見知りは増えますが、「・・くんのお母さん」「・・ちゃんのお父さん」という情報はあまり増えません。親と子どもの顔が一致するのはなによりクラスや学年単位での交流ですね。
・地域の方と関わる事、地域の行事に学校から参加されていた事など。良かった事がほとんどです。
・地域と学校と交流すること。
・入学前に開催された保護者を対象にした「親のための応援塾」(PTA主催)。初めての子どもの入学でわからないことばかりでいろいろ教えてもらえてとても助かった。
・PTAから配布された家庭での読書を勧めるためのファイルに綴じられていた詩の紹介に感動した。(これを選んだ人は私と同じような気持ちで子育てをしてきたのかな…と思った)
・子どもたちか安心・安全に通学出来たこと。
・思うように活動ができない状況でしたが、委員会の皆さんがあいさつ運動に参加して役割を果たしていただいたこと。
運動会などの催しを地域住民と一緒に行う地域があります。楽しそうですよ。子どもが2人目、3人目となると、「PTA活動って毎年同じことをやっているんだな」ということがわかってくるので新鮮味はなくなります。子どもたちが6年間、毎日毎日無事に登下校していることほど嬉しいことはないかもしれません。
・活動を通じ先生の顔や性格が分かったこと。
・学校運営の大変さや、普段の当たり前の学校生活に多くの労力が費やされていることを知るよい機会。
PTA活動に参加すると学校がとても親しみやすくなります。
・わからないことや進行に対しては教頭先生がかなりサポートして下さったので、なんとかなったように思います。役員以外に学年としてまとまりがあったので助かりました。
・色々と先生方が助けてくれた。丁寧に声かけしてもらいました。
・(PTA活動での)先生方の下準備が適切で本当に助かりました。
そもそも先生たちの方が仕事としてPTA活動に長年関わっているわけですから知識も経験も豊富です。
学校やPTA活動に対して、「こうなったらいいな」と思うこと、改善してほしいこと何ですか?
・積極的に役を受けたり、行事に参加してもらえるようになれば良いと思う。
・子どもたちのためにやるのだという考えを持ち、積極的に参加する保護者が増えるといいと思います。そのための雰囲気、環境づくりを行う必要があると思います。
・会長や副会長になったら連Pへとつながり、その中でさらに役がついて忙しくなることもあります。役員にならなかった人も色々サポートする意識をもつことが大切だと思います。
・役員をすれば、学校との距離感が近くなるが、それ以外ではその近さを感じることはない。もっと学校と保護者が近くなり、学校の方針や活動に理解を得られるようになればと思う。
・規模の小さい学校の保護者のように、子供がお世話になっている以上何か役をしなければならないという意識を全員もってほしい。
・役員決めが大変。断られることも多く、また、幼稚園や小学校から役員が固定化している。みんなが公平に役割を受ける体制整備に期待します。
・大規模校なだけに、色んな事が人まかせ(役員決め等)
・保護者間で温度差があり、方向性を決めるのは難しいと思うが、コロナが収束して子供達のためになるPTA活動が行えれば良いと思います。
・家庭の事情で参加できない方に対する理解が進み、より多様な参加のあり方が認められる組織になれば良いと思う。PTAぐらいのことで親同士が揉めたりするのが、一番子供たちにとって良くない。
自主的・積極的な参加を望む声もあれば、そのための雰囲気や環境づくりが必要という考えもあり、全てのPTA会員が様々な意見を気軽に交わせるようになったらいいですね。
・前例などにとらわれない活動が出来る組織になったら良いと思う。
・例年通りはやめて、考えよ。
・コロナ禍でPTAの存在意義が改めて問われていると思います。「今年は中止」「今回は延期」と伸ばし伸ばしにしてきて、このまま形式的なところだけ残るのか、もっとよい方向に発展するか気になります。
・1年任期で毎年引き継ぎが大変なので、2年任期の人がいれば、うまく前年との橋渡し役になれると思う。
・コロナ前後でPTAの在り方は変化しているはずで、本当に必要なことは何なのかを(保護者の意見や要望を広く聞くなどもして)検討するべきだと思うが、そんな気配はないので残念に思っている。
・コロナが落ち着き、活動が増えて、会員同士の親睦が深められれば良いと思う。
・コロナが収束後は、また交流出来る場を増やしてほしいです。
新型コロナを好機にして、本当に必要なことは何かを見直していくことができればいいですね。
・役員会や委員会で集まった時に、自分の思いを言えば良いのに、少数意見かもしれないと思うと発言しない人が多いなと感じたので、多数意見か少数意見かは関係なく自分の意見を発言する人が増えれば、議論が発展するんじゃないかなと思った。
親世代の子どもの頃に比べると、今の学校では子どもたちがスピーチやディスカッションをする機会が多いようです。子どもの方が案外しっかりと発言できるのかもしれません。
・会議回数の絞り込み
その気になれば、すぐにできそうです。
・子どもにもっと伸び伸びさせてほしい。
・我慢・辛抱が出来る子供が少なく思います。個人ばかりを尊重し過ぎない教えがこれからは必要。
親の思いは本当に色々です。どう思いますか。
・小規模の学校はPTA活動も楽しい!市内の学校が均等な人数割りの学校になればいいのに。
なかなか面白いアイデアですね!
・学校からの協力がなさすぎる。
・先生方も家庭があり、私達と同じように家族の間で過ごされている方が多数と思われます。忙しすぎるのは誰のためにもならないと思います。
忙しすぎての協力のなさなのか、関心のなさなのかわかりませんが、「働き方改革」は進んでいないのでしょうか。
保護者や地域の人がもっと気軽に学校に出入りして、自分の時間や能力、特技を活用して、子どもたちはもちろん、大人も誰もが健やかな心と体を育んでいけたらいいなと思います。
綾部市の学校がそんな試みをしてみれば、多くの人に「ここで子どもを育てたい」と思ってもらえるんじゃないかと夢がふくらみます。